2021年12月02日

オミクロン株:イギリスで市中感染か

 イギリスで新型コロナウイルスの「オミクロン株」による集団感染が、先月20日にすでに起きていた可能性がある。
 イギリス北部、スコットランドでは、これまで9人のオミクロン株への感染が確認されている。
 この9人全員について、最近の海外渡航歴がなく、先月20日に行われたイベントで集団感染した可能性があると発表された。
 南アフリカがオミクロン株の存在をWHOに報告したのは先月24日なので、イギリスではそれ以前から市中での感染が始まっていた可能性があることになる。
 
 同じような事例はオランダでも起きている。
 11月19日と23日に採取された2つの検体からオミクロン株が見つかった。
 そのうち、南アフリカへの渡航歴があったのは1人で、もう1人はオランダ国内で感染したとみられている。

 こうなると、本当の資源値は南アフリカではないのかもしれない。
 たまたま南アフリカからの情報提供で事態が発覚したが、その前にすでにヨーロッパ各地でオミクロン株の市中感染が始まっていたのかもしれない。
 そうすると、いま入国制限をしていても既に手遅れということ。
 各国で見えない市中感染が広がっており、それが今後顕在化してくることになりそうだ。

 ただ、オミクロン株は感染力が高そうだが、重症化した事例は報告されていない。
 いまのところ死者はゼロ。
 毒性についてはそれほど深刻ではないのがせめてもの救い。
 一般に、ウィルスは変異を繰り返すことで感染力は高まるが、毒性は弱くなると言われている。
 いまのところ、その一般法則の通りの展開だ。
 気になるのは、2回のワクチン接種をした人が感染している点だ。
 ワクチンは、感染、発症、重症化の3段階の有効性で評価されるが、感染、発症が突破されても、重症化を防ぐことができれば十分な効果がある。
 しばらくは、ここに期待するしかない。

posted by 平野喜久 at 08:20| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月01日

外国人入国全面停止

 日本政府は30日午前0時から全世界を対象に外国人の新規入国を停止した。
 オミクロン株の海外での感染拡大を受けて水際対策を強化した。
 対象国を限定して入国制限は他の国で行われているが、いきなり全面停止に踏み切ったのは珍しい。
 これまでの日本政府の対応は、「遅すぎ、緩すぎ」と言われてきたが、今度は「早すぎ、厳しすぎ」に切り替えた。
 オミクロン株については、特性は何もわかっていない。
 感染力は格段に強いと言われるが、感染者が見つかった国でも、僅か1例、2例であり、市中感染が始まっているところはない。
 震源地の南アフリカでもオミクロン株の感染は100例程度しか確認されておらず、感染爆発が起きている様子はない。
 毒性については、まったくわかっていない。
 いまのところ、感染者は軽症で済んでいるようで、深刻な状況にない。
 ワクチンが有効かどうかもメーカーが検証中。
 ただ、ウィルスのスパイクたんぱく質の部分で30か所もの変異が確認されており、従来のウィルス株とは全く違う特性があるのではないかと警戒されている。
 いままでなら、日本政府はまず様子を見ることを優先するところだが、今回だけは、何もわからないうちに最も強い策を打った。
 空振りになる恐れが大きいものの、その批判も覚悟の総理の決断だったのだろう。
 海外のニュースでも、日本の対応が取り上げられるほど、驚きをもって受け止められている。

 いまや世界中がオミクロン株について最大限の警戒をしている。
 イギリスは、7月以降、感染防止のための規制を全面解除してきたが、再規制の方向に舵を切った。
 公共交通機関や店舗内でのマスク着用を義務化。
 着用を怠った場合は、罰金として200ポンドが課せられるという。
 200ポンドは日本円で3万円ほど。
 ワクチン接種も、6か月経過から3回目を打てるように準備していたものを、3か月に前倒しして打てるように方針転換した。
 これは、アストラゼネカ製のワクチンの有効性が3か月で急減することが分かってきたためだろう。

 30日時点の各国の新規陽性者数。
 イギリス:3万9千、ドイツ:6万8千、フランス:4万4千、アメリカ:11万6千、イタリア:1万2千、オランダ:2万2千。
 韓国では5,120人と過去最大の感染状況にある。
 一方、日本の30日新規陽性者数は、132人だ。
 ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず海外では過去最大の感染状況にある不思議。
 そして、日本だけは過去最少のレベルにとどまっている不思議。
 いまのところ、この謎を解明できる専門家はどこにもいない。


posted by 平野喜久 at 16:54| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月29日

オミクロン株の拡大

 オミクロン株の世界的な拡散が続いている。
 現在、感染者が確認されている国は以下の通り。
 南アフリカ、ボツワナ、イギリス、オランダ、デンマーク、ドイツ、チェコ、ベルギー、イスラエル、イタリア、香港、オーストラリア、カナダ。
 速報では、フランスでも8例が確認された。
 いずれも空港検疫で見つかった事例で、件数も数例に限られている。
 市中感染にまでは至っていない。
 感染力が従来株よりも強そうだということはわかっているが、それ以外の特性は不明。
 
 南アフリカでは、ワクチン接種率が24%でとどまっている。
 ワクチンが確保できずに遅れているわけではなく、国民の間にネガティブな情報が拡散しているために、拒否する人が多いのだという。
 南アフリカでも7月8月でデルタ株が流行しており、冬季の終了とともにほとんど収束していた。
 そこに突然オミクロン株が出現し、感染再拡大が始まった。

 世界各国の対応は早かった。
 直ちに入国制限や空港検疫の強化が実施され、各国政府の緊張感が伝わってくる。
 ただ、これまで強力な行動制限により国民のフラストレーションが蓄積している中、再び制限強化ということになれば、世情不安を引き起こしかねない。
 国によっては、デモや暴動が起きているところもある。
 クリスマスシーズンを迎えるにあたり、どこまでの対応にするのかは、非常に難しい。

 現在、オミクロン株が感染拡大しているのは、南アフリカだけ。
 それも、確認されているのは77人。
 感染爆発を起こしているようには見えないし、重症者が急増して医療崩壊を起こしている様子もない。
 
 
 
posted by 平野喜久 at 09:03| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月28日

オミクロン株の脅威

 南アフリカ発の新たな変異株ウィルスが世界を震撼させている。
 WHOは「オミクロン株」と名付け、警戒を呼び掛けている。
 オミクロンは、ギリシャ文字の15番目。
 イギリス発のアルファ株から始まって、様々な地域で変異株が出現し続けたが、ついに15番目にまで至っている。

 南アフリカではデルタ株が流行していたが、いつの間にかオミクロン株が主流になっていたという。
 オミクロン株の特性は正確にはわかっていないが、感染力だけは従来株に比べて格段に高そうだ。
 イギリスメディアの報道では、実行再生産数が2を記録している地域もあるらしく、感染力は過去の変異株の中で最大になりそうだ。
 香港では、ホテルで感染者の部屋の向かい側に入室していた人が感染する事例が確認されており、「ドアを開けた瞬間に廊下の空気が室内に入り、それで感染したのでは」とみられている。
 となると、空気感染が起きていることになり、事態は深刻だ。
 いままでは、飛沫感染か接触感染とみられていたが、空気感染となると一気にステージが変わってしまう。
 この変異株の出現のニュースは瞬く間に世界に拡散し、世界同時株安を引き起こしている。
 
 南アフリカ、ボツワナ、イスラエル、ベルギー、香港で感染者が確認されていたが、イギリスとドイツでも感染事例が確認されるようになってきた。
 イギリスはこれまで感染防止については全面解除の方針を貫いてきたが、ここにきて制限再強化の方向に舵を切った。
 レストランや公共交通機関ではマスクの着用を義務化、海外からの入国者にはPCR検査の義務付け、など。
 デルタ株の脅威が十分収まりきらない中で、オミクロン株の流入は去年の感染爆発を想起させ、緊張感が高まっている。
 
 日本では、デルタ株がほとんど収束状態にある。
 いわばウィルスの空席状態にあり、新たな変異株が流入した時には、一気に感染拡大を引き起こす恐れがあり、警戒されている。
 さらに、ワクチンがオミクロン株にどの程度有効かがわかっていない。
 一般論によれば、効力が多少落ちたとしても、一定の効果はあるだろうと予想されている。
 過去の経験から、ヨーロッパで流行した後に1〜2か月遅れで日本にも変異株の感染拡大が始まる。
 今後のヨーロッパでの感染状況から目が離せない。
posted by 平野喜久 at 10:04| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月26日

第6波の予測

 26日付産経新聞による。
 名古屋工業大学の平田晃正教授のチームの試算によると、1日当たりの新規感染者数は12月中旬以降に徐々に増え、東京大阪とも来年1月中旬にピークを迎える見込みだという。
 ただ、ピークでも東京は約370人、大阪は140人程度にとどまる予測になっている。
 この予測は、人流やワクチンの効果などを基に人工知能を使って試算しTEいる。

 第6波は1月中旬をピークにやってきそう。
 ただしその規模は、第5波の20分の1程度にとどまりそう。
 これが予測の結論。
 この程度の波であれば、季節性のインフルエンザの感染状況より穏やかな状態だ。
 本当にこのレベルでやり過ごせるのであれば、緊急事態宣言は出さずに済みそうだし、行動制限や飲食店の時間短縮やイベントの人数制限も必要なさそうだ。

 一方で、外国では過去最大の感染状況を更新し続けている国がある。
 ドイツ、オーストリア、オランダ、韓国など。
 クリスマスシーズンを前に緊張感が高まっており、再び強力な行動制限に舵を切り始めている。
 3回目のワクチン接種も急がれている。
 フランスでは、2回目接種後5か月から3回目を接種できるようにし、7か月目までに3回目を接種しない場合は、ワクチンパスを無効にするという方針を打ち出した。
 この冬のさらなる感染爆発を恐れて、3回目を国民に強力にすすめようとしている。

 


 
posted by 平野喜久 at 17:27| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月25日

ドイツの感染拡大

 ドイツでも過去最大の感染状況を迎えている。
 23日の時点で新規陽性者は63,000人を超えた。
 一時はヨーロッパの防疫優等国と言われたドイツだが、ここにきて様子が違う。
 ワクチン接種は67.5%にとどまっており、進んでいない。
 しかも、当初はアストラゼネカを使用していたが、血栓ができやすいという副反応の異常性に気づき、中年若年層への接種を急遽停止した。
 なので、高齢者ほどアストラゼネカの割合が高くなっている。
 アストラゼネカ製ワクチンの有効性に限界があるために、感染拡大が起きているのではないかという仮説が、ここでも当てはまる。

 ドイツでは再び強力な行動制限を課すようになった。
 3G政策と言って、国民の行動には3つの条件が課せている。

1.ワクチン接種済(接種後2週間以上経過していること)
2.コロナ罹患歴(罹患後半年以内であること)
3.検査陰性証明(過去24時間以内の検査による)

 この3つのいずれかに当てはまらなければ、レストランやイベント会場はもちろん、職場にも入れない。
 そのために、検査場では陰性証明を得るための行列ができている。
 陰性証明がないと職場に行けないからだ。
 さらに、公共交通機関もこの3Gが求められる。
 電車の中で抜き打ちでチェックがあり、証明を提示できないか拒否した場合は、途中で強制的に下車させられる。
 日本ではとても考えられないことが行われている。
 ドイツのニュース番組では、これらのことが「あたりまえのこと」という感じで報じられているのが驚きだ。

 また、ドイツ国内で感染が拡大している地域に特徴があるという。
 ベルリンのフンボルト大学社会科学研究所のハイケ・クレーバー教授の今年3月に2万人以上を対象に行われた調査に基づく結果。
 「教育とワクチン拒否に著しい相関性がある。教育レベルが低いほど拒絶も高い。そしてワクチンを拒否する人はAfDへの投票率が高く、右翼思想である傾向が高い。加えて、政治や政府、メディア、ヘルスケアシステムへの信頼度が低い」
 AfDとは、ドイツの極右政党のこと。
 教育レベルが低いほど極右政党の投票率が高く、右翼思想であるほど政府やメディアへの信頼度が低いというのだ。
 日本でこんなことを学者が言ったら、袋叩きになりそうだ。
 だが、政府やメディアへの信頼度が低い人ほどワクチン拒否をする傾向があるというのは、どこの国でも起きている現象だろう。
 


 
posted by 平野喜久 at 12:10| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

韓国の感染拡大

 韓国では23日の新規陽性者数が4100人を超えた。
 過去最大の感染状況を迎えている。
 重傷者も500人を超え、死者も増えている。
 入院できず自宅待機の感染者も増えており、医療逼迫が深刻だ。

 韓国のワクチン接種率は79.2%に達し、日本よりも高く、世界最高水準にある。
 にも拘わらず過去最大の感染状況に至っている。
 これがなかなか合理的な説明がつかない。

 韓国では、11月1日にいままでの制限を全面解除した。
 感染者数が完全に下がり切っていなかったが、日本が全面解除に踏み切ったのを見て、同調したようだ。
 感染が下がり切る前に解除したことが再拡大の温床となっている。
 そして、ワクチン接種が進んでいるものの、その内容は日本とずいぶん違う。
 アストラゼネカ製のワクチンが27%、ファイザー製が54%となっている。
 アストラゼネカ製はもともと有効率が70%とファイザーやモデルナと比べて低いうえに、抗体量の半減期が3か月と非常に短い。
 そのために、早期に接種した高齢者を中心にブレイクスルー感染が起きているのではないかとみられている。
 さらに、ワクチン接種方法も日本と違う。
 当初はワクチン確保が十分でなかったために、1回目の接種だけを優先して進めていったという。
 そのために2回目がかなり遅れた。
 1回目を6月に、2回目を9月にという感じだ。
 日本では、ファイザーについては3週間、モデルナについては4週間の間隔を律義に守って接種していたが、韓国では柔軟な対応だったようだ。
 これらの理由で、ワクチン効果を十分獲得できまま制限解除をしてしまった結果が今の感染拡大なのではないかと推測されている。

 このアストラゼネカを接種している国で感染拡大が起きているという現象は、ヨーロッパでも確認できる。
 イギリスをはじめ、アストラゼネカが入っている国では感染拡大が起きており、このワクチンの有効性に限界があるのではないかというのが1つの仮説だ。
 
posted by 平野喜久 at 11:40| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月16日

新型コロナ3つの防波堤理論

 フランスのテレビ報道による。
 いまヨーロッパでは過去最大の感染拡大を起こしている国が散見される。
 ところが、すべての国が同じ状況ではなく、国によっては感染拡大を抑えられているところもある。
 2極分化している印象だ。
 その理由を、フランスのニュース番組で解説員が説明していた。

 いまフランスでは感染状況がひところと比べると落ち着いてきてはいるが、依然として1日1万人以上の感染者を出している。
 それでも政府が危機感を抱いていないのは、入院患者が過去7日間で6%増に抑えられているからだ。
 その理由は、フランスでは3つの防波堤が働いているからだという。
 1つは、ワクチン接種の進捗率。
 フランスでは接種率は77%に達しようとしており、周辺諸国の中ではかなり高い。
 2つ目は、予防措置のレベル。
 フランスでは、引き続き感染防止の措置がヨーロッパの中で比較的高いレベルで維持されている。
 3つ目は、罹患経験者の数。
 フランスでは、ここまでにコロナに罹患し回復した人が多く、その人たちは自然免疫を獲得している。
 これら3つの防波堤のおかげでフランスは重症患者を一定レベルに抑えることができているという解説だった。

 この理論は、ほかの国にも当てはめることができる。
 スペインでは、ワクチン接種率が82%と非常に高い。
 そのために、感染防止措置をかなり緩和していても、状況をコントロールできている。
 オランダでは、ワクチン接種率はフランスと同等なのに、感染防止措置を緩和してしまったために感染拡大が起きている。
 ギリシャは、感染防止措置は非常に厳しいのに、ワクチン接種率が66%と低く、そのために状況をコントロールするための防波堤が十分機能していない。
 ドイツやイギリスで感染拡大が収まらないのも、同じ理屈で説明できそうだ。

 この仮説を日本の状況に当てはめるとどうなるか。
 日本では、15日の新規陽性者数は79人。
 ヨーロッパの国々に比べると、桁が2つも3つも違う。
 ワクチン接種率は75%を超えた。
 スペインほどではないが、他の国に比べるとかなり高い。
 感染防止措置については、緊急事態宣言中に比べると緩和されてきているが、人々の基本的な感染防止行動は変わっていない。
 街中を行き来する人はみなマスクをしている。
 施設や店舗に入る際には、アルコール消毒をするようになっている。
 ソーシャルディスタンスは今でも気遣われている。
 1つめと2つめの防波堤は十分だ。
 ただ3つ目の防波堤、罹患経験者の数はヨーロッパの国々に比べると圧倒的に少ない。
 すると、日本では1つ目と2つ目の防波堤だけで、ほとんど収束レベルにまで抑え込むことができているということになる。
 この仮説で、各国の感染状況の違いをある程度は説明できそうで、興味深い考え方だ。
 だが、日本だけが極端に低いレベルに抑え込まれている理由は、これだけでは足りなそうだ。
 
 政府は、3回目のワクチン接種を8か月から前倒しして、6か月で摂取できるように準備を進めているようだ。
 医療関係者の接種を12月から始めるという。
 この冬を万全の態勢で乗り切りたいからだろう。
 日本政府はまだまだ警戒感を緩めていない。
 国民の感情も同じだろう。
 もうひと冬を我慢してやり過ごし、何事もなく春を迎えることができれば、成功ということになる。
 政府は、このような見通しや、今回のワクチン措置の狙いなどを国民に伝えればいいのに、それをしない。
 前政権も、説明不足が指摘されていた。
 それは総理の口下手のせいだといわれていたが、新総理になっても状況は同じだ。
 
 
posted by 平野喜久 at 09:31| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月15日

コロナ給付金は迅速給付を優先せよ

 いま政府は0〜18歳の子どもがいる世帯に10万円相当を支給するほか、住民税非課税世帯に10万円を支給する政策を検討している。
 だが、これが国民にまことに評判が悪い。
 収入の減っていない人やもともと高額の収入のある人にはコロナ給付金はいらない。
 そのような人たちを対象から外そうとすると、どこで線引きをするのかが大問題になる。
 必ずぎりぎりでもらえなくなる人が出てくるからだ。

 コロナ給付金は、コロナによる思わぬ収入減で生活に支障をきたしている人を救済するのが目的。
 ということは、生活保護受給者にはコロナ給付金はいらないということになる。
 年金生活者も同じ。
 公務員もコロナで収入が減っていない。
 このような人たちを対象から外せという意見もある。
 理屈としてはその通りだ。

 すると、民間企業に勤めている人の中にもコロナで収入の減っていない人は多い。
 中にはコロナのおかげで会社が空前の売上を達成し、多額のボーナスを支給されている人もいる。
 そのような人も対象から外すべき。
 一方で、コロナで本業の収入が減ったものの、副業を頑張って収入を維持している人もいる。
 この人は給付の対象外になって、副業を頑張ったために給付金をもらい損ねる。

 このように、具体的な検討をすれば、不毛な損得議論が展開されるだけだ。
 国民全員の合意を得られるような線引きを模索していたら、いつまでたっても実行されない。

 これは恒久的な生活支援策ではなく、緊急措置的な救済策なので、迅速性が求められる。
 条件を付けずに、全国民一律10万円の給付で直ちに実行する、これでいいのではないか。
 「濫救を恐れて、漏救を招くなかれ」
 緊急時の支援策はなによりも迅速性が求められる。
posted by 平野喜久 at 12:40| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再びヨーロッパが感染拡大の震源地に

 オランダの11日の新規感染者数が16,000人を超え、過去最大規模になっている。
 ワクチン接種率は85%に達している。
 従来、専門家の見解では、80%を超えれば集団免疫状態に至り、感染は終息すると言われていた。
 オランダでは、とっくに集団免疫状態に至っていてもいいのに、感染拡大が止まらない。
 政府は9月末に社会的距離(ソーシャルディスタンス)規則を撤廃したが、その後に感染が再拡大したため、先週に感染抑制策の再導入を決定。
 店舗でのマスク着用を再び義務化し、ワクチン接種を証明する「コロナパス」の提示が必要な範囲を拡大した。

 いつのまにか集団免疫ということを言う専門家はいなくなった。
 ヨーロッパの様子を見ると、ワクチン接種を進めても感染拡大は収まらないことが分かったからだ。
 ただ、ワクチンには重症化を抑える効果ははっきり認められる。
 感染拡大が続いている国でも、重傷患者は一定数に抑えられているようだ。
 その点、同じ感染拡大でも、去年とはまったく様子が違う。
 
 日本では、1日の新規陽性者数は200人前後に落ち着いている。
 これは、国際的な視点で見ると驚異的な少なさで、日本はほとんど収束に至っているように見える。
 政府は、ワクチン接種の効果との見方を示しているが、ヨーロッパの様子を見るとそれは怪しい。
 日本ではこのまま次の冬をやり過ごすことができればと期待するが、たぶん無理だろう。
 この冬で第6波がやってくる。
 今度はどの程度の波になるかはまったく予測不能。
 各自治体では、第5波と同程度の波が来ても対応できるだけの医療体制を準備している。
 少々の感染拡大がみられても、緊急事態宣言を出さずにやり切れるかどうか。
 総理の胆力があれば持ちこたえられる。
 これで、春以降の体制が決まる。
 新年度は、アフターコロナの体制でスタートしたい。
posted by 平野喜久 at 12:09| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする