2017年05月15日

Jアラートが鳴ったらどうする

 政府は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を知らせる全国瞬時警報システム「Jアラート」による避難指示を変更。
 発射直後の第1報から「頑丈な建物や地下に避難してください」と呼び掛けるようにした。
 これまでは、
 第1報で、ミサイルが日本の領土領海に届く可能性。
 第2報で、日本の領土領海に着弾の可能性。避難指示。
 第3報で、着弾の状況。
 これだと、避難指示が遅すぎるので、ミサイルが日本に届きそうだと分かったら、第1報から非難を呼びかけるようにすることとなった。

 昨日の早朝のミサイル発射時にはJアラートは発信されなかった。
 日本に届く恐れなしと判断されたからだ。
 東京メトロは、前回のミサイル発射時に電車の運行を10分間停止した。
 だが、これはやりすぎとの批判があったことから、Jアラートが発信された時に運航停止に対応を切り替えた。
 柔軟に対応しているところが好ましい。

 北朝鮮のミサイルは、日本にとって、現実のリスクとなりつつある。
 今回のミサイルは、従来にはない新型のようで、上空2,000qにも達してから自由落下させるように打ち上げられたらしい。
 上空2,000qというと完全に宇宙空間であり、一度宇宙空間に打ち上げられたミサイルが、大気圏に再突入して着弾したことになり、軌道コントロールが非常に難しいことをやっている。
 北朝鮮は、狙い通り正確に着弾させることに成功した、と見解を表明しているが、本当にそうか危なっかしい。
 今回はたまたま何ごともなく済んだが、少しでも軌道にずれが生じただけで、着弾地点は大きくずれる。
 試作段階のミサイルを次々に打ち上げ、失敗しないと考える方が間違っている。
 いままでの失敗は、途中で爆発したり、北朝鮮の領土内に落下したりという完全な失敗だったからよかった。
 だが、完全な失敗ではなく、少しミスした程度の失敗だった場合、そのミサイルはどこに着弾するか分からない。
 北朝鮮の意図にかかわらず、日本領土内に着弾する可能性はある。
 国がJアラートのシステムを開発し、国民に呼びかけているのは、現実のリスク対応として当然だろう。
 
 ところが、このJアラートに苦情を申し立てる人がいるそうだ。
 「子どもが怖がる」
 「不安をあおるのはやめてほしい」
 リスクに目を向けさせまいとする勢力は常に存在する。
 
 リスクに目を背けるのではなく、リスクを正しく直視し、冷静に対処法を考えておくことだ。
 Jアラートが鳴ったらどうしたらいいのか。
 国は屋内避難しか呼びかけていないが、本当は、もっと詳しく解説した方がいい。
 北朝鮮から日本に飛んでくるミサイルはどんなタイプになるのかは分からない。
 ただ実験用のミサイル筐体だけが落ちてくるのか、爆薬が仕掛けられているのか、爆薬とともにバイオや核が搭載されているのかによって、予想される被害はまったく違う。
 最低限、頑丈な建物の中に逃げ込むのが第1。
 これは、上からの落下物を回避するため。
 次に、窓際から離れ、建物の奥に退避する。
 これは、爆風から逃れるためだ。
 そして、目を両手で抑える。
 これは、爆発の閃光で失明しないため。
 目をつぶるだけでもいいが、核爆弾の場合その閃光は瞼を透過してしまうので、両手で覆った方がいい。
 爆発音もすごいので、耳を塞いだ方がいい。
 この時、目を覆いながら耳を塞ぐ姿勢になる。
 爆風が収まったら、情報収集。
 いまの爆発がどんなミサイルだったのか、周辺状況がどうなっているのかを確認。
 確認できる前に、勝手に動き回らない方がいい。
 生物・化学兵器や核爆弾の場合、その後の被害が大きくなる。

 
 
 
 



北朝鮮を巡る情勢が緊迫化しているためで、ミサイルは発射から最短数分で着弾することから、一刻も早く国民に避難を促す必要があると判断した。
政府は弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合に、Jアラートを使用して警報を出し、防災行政無線や緊急速報メールを通じて情報を伝達する。

これまでは、ミサイル発射後、日本の領土・領海に届く可能性がある場合、警報の第1報を出し、1〜2分後、領土・領海内に着弾する可能性が高くなった段階で第2報、着弾した段階で第3報を出すことにしていた。
避難指示は第2報の段階で「屋内に避難してください」と伝えていたが、今後は第1報から避難を指示し、屋内避難を呼び掛ける。

 
posted by 平野喜久 at 14:31| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | リスクマネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする