2021年10月29日

皇室のダメージコントロールはだれが?

 小室夫妻の結婚会見。
 眞子氏のマスコミや国民に対する強烈な敵意だけが際立った異様なものだった。
 自分のことで精いっぱいで、周りに気遣いを見せる余裕もなくなっている。
 過剰なストレスにさらされ続け、かなり心を病んでいる様子がうかがえた。
 急遽、質疑応答をなくし、文書での回答にしたのも、理解できる。
 質問は事前に提出させていており、想定外の質問を受けることはない。
 答えを用意し、それを読み上げるだけなのだが、それもできない心理状況なのだろう。
 特に疑惑追及型の質問については、考えるだけでまともな精神状態を維持できなくなっているのかもしれない。
 眞子氏の精神的な病状を、周りの人たちもなすすべがなく、本人の意に添うように対応するしかなくなっているように見えた。

 小室夫妻の結婚問題は、4年前の婚約発表の直後から継続していた。
 国民の心配や疑念が常に存在しており、消えることがなかった。
 むしろ、時間を経るにしたがって、それは増幅していった。
 そして、とどめは最後の結婚会見で、国民の心配は嫌悪感に変わり、それは皇室全体への不信感に発展しそうだ。

 なぜ、事態を悪化させ続け、ついに皇室の危機までもたらしてしまったのか。
 有名人のゴシップとしてではなく、危機管理の問題として考えてみたい。

 まず、この結婚問題に対する責任者はだれなのか。
 つまり、誰がこの問題のダメージコントロールをしていたのか、ということだ。
 実は、ここがわからない。
 宮内庁か。
 長官のコメントを見ると、傍観者的な姿勢で、この問題にまともに関与できていないのがわかる。
 長官は定期的に記者会見を行っているが、皇族方の様子を伝えたるだけだ。
 皇室内の問題に積極的に関与し、いい方向にもっていこうという意思も能力もなさそうに見える。
 宮内庁はそもそもそんな役割も権限も与えられていないのだろう。
 せいぜい、政府から派遣された皇族方のお世話係であり、皇族の問題になにがしかの働き掛けをするということ自体が出すぎた行いなのだ。
 宮内庁としてはただただ見守るしかなかったというのが実情だろう。

 では、ダメージコントロールの主はだれか。
 秋篠宮皇嗣殿下か。
 殿下もずいぶん心を悩ませておられた。
 家庭内では、眞子氏への説得も含めて努力をされたと思う。
 しかし、彼女の心を変えるまでには至らず、万策尽きて結婚を認めざるをえないことになった。
 国民の理解を得られていないことをもって、納采の儀など一連の儀式を行わない決断をされた。
 この儀式中止の決断に、殿下の苦悩と覚悟が見て取れる。
 これは、国民の理解が得られないまま結婚させることになってしまったことに対する、国民への謝罪に見えた。

 皇室内の問題としてとらえると、そのダメージコントロールの主は、天皇陛下または、上皇陛下か。
 両陛下も内々に働きかけを行っていただろう。
 強権的にご聖断を下せば、ことは抑え込めたかもしれないが、眞子氏の精神的ダメージは深刻な事態に至っており、とてもそのようなことで収まる状況ではない。
 結局、秋篠宮家内でもこじれて膠着してしまっている問題を、誰もどうすることもできなかったのが実情だったのだろう。
 誰もどうすることもできなくなった問題を、国民はハラハラしなかが見守り、心配し続けてきた、というのがこの問題の構図のようだ。

 では、実際はだれがダメージコントロールをしていたのかというと、眞子氏だったのだ。
 スキャンダル発覚後に、小室氏をアメリが留学に行くように仕向けたのも、留学中は何の行動も起こさず存在感を消すようにしたのも、今年4月になって6万文字にも及ぶ金銭トラブルの釈明文書を公表させたのも、眞子氏の差し金だったことを自ら明かした。
 眞子氏が複雑性PTSDに罹患していることを公表させたのも彼女の意思による。
 そして、このPTSDは国民の非難中傷が止めば寛解すること、PTSDであっても渡米の準備はできることを公表させたのも彼女の意思による。
 彼女なりに、どうしたらダメージを最小限に抑えられるかを必死で考えてきたことがわかる。
 しかし、事態は悪化の一途だった。
 何か手を打つたびに国民感情は悪化し続けた。
 つまり、対応がことごとく間違っていたことになる。

 たぶん、彼女は国民感情を読み間違えていたのではないか。
 実社会で暮らしていない彼女は、どのように国民の声を感じ取っていたのだろう。
 もしかしたら、彼女の情報源は、週刊誌報道とネット上の書き込み、そして小室氏とのウェブ会話。
 この偏った情報の中で、被害妄想を膨らませ、自分ひとり悩み、苦しんでいたのではないか。
 あの結婚会見での国民に向けた憎悪と敵意は、いままで蓄積された彼女の思いの発露だった。
 本人は必死に対応しようとしているが、はた目にはあまりにも幼稚で大人の知恵が少しも入っていないのがわかる。
 経験豊かな人の助けを得ることなく、ひとりでもがき苦しんでいるさまが痛々しく、お気の毒だ。

 よく、記者会見は小室氏が一人で対応し、自由質問が尽きるまで答えるということをすべきだった、という人がいる。
 確かに、そうすれば、小室氏の心意気を国民は肌で感じ、印象が好転したかもしれない。
 だが、それは眞子氏が許さなかった。
 小室氏が質問攻めにあい、窮地に立たされている姿を見ることすら、眞子氏には精神的に耐えられないことなのだ。
 
 複雑性PTSDという精神疾患は、一般には並大抵の病気ではなく、人格が崩壊するほどのかなり深刻な状態を言うらしい。
 記者会見の場で、神経に障る質問が出たときに、まともな精神状態を保てなくなる。
 会見会場には、妹の佳子様がひそかに駆けつけていたという。
 それほど心配な状態だったのだろう。
 深刻な病気を患っている眞子氏を、周りはどうすることもできず、ひたすら彼女の意に添うように進めるしかなくなっていたのかもしれない。
 彼女が一刻も早く苦しみから解放されることを願わずにはいられない。

 問題は、今回の結婚騒動が、皇室の危機に発展しかねないことだ。
 今ほど、国民の心が皇室から離れてしまったことはない。
 眞子氏の結婚に異を唱えた人は、もともと皇室に嫌悪感を持っていた人ではない。
 むしろ、皇室に敬愛の情を持っていた人ほど、今回の結婚に苦言を呈していた。
 それほど、眞子内親王殿下のことを心配していたのだ。
 ところが、眞子氏の言動は、皇室を支えている国民を敵に回してしまった。
 これが大問題なのだ。
 ダメージコントロールの失敗は、眞子氏が主導権を握ってしまって、他の人間が手出しできなくなったこと。
 そして、眞子氏自身が国民の真の声を理解できずに、ただ否定的な声を振り払うことしかできなかったこと。
 未熟なパイロットに乗っ取られた飛行機がダッチロールを繰り返して、ついに墜落してしまったという印象だ。

 だが、危機管理のポイントは、この先にある。
 それは、今回の結婚騒動を皇室の危機につながらないようにすること。
 これについては、また、別の機会に。 

 
posted by 平野喜久 at 13:51| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月27日

眞子さん会見の目的

 26日、秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが結婚された。
 午後には、小室眞子さんとして、都内のホテルで小室圭さんと記者会見に臨んだ。
 記者会見といっても、記者を前にメッセージを読み上げただけで、質疑応答に応じることもなく退場。
 事前に出されていた質問には文書での回答が報道陣に配布された。

 この会見は、何を目的に行われたのか不明だ。
 国民の理解を得ようとしたのか。
 これまでの誤った報道を正そうとしたのか。
 それとも、いままで国民に心配かけたことを謝罪しようとしたのか。

 いずれも違う。
 これまで、何も言えず溜まっていた鬱憤を一気に吐露した印象だ。
 いまさら、国民に理解してもらおうとしていないし、誤った報道を正そうともしていない。
 まして、国民に心配をかけたことを謝罪する気持ちは少しもない様子だった。

 この会見で一番感じたのは、眞子さんの恨みと怒りだ。
 恨みと怒りの対象は、間違った報道を繰り返したマスコミと、その間違った報道を鵜呑みにして誹謗中傷した国民だ。
 眞子さんが今まで、いかに報道と国民の声に心を苛まれてきたかがわかる。
 複雑性PTSDとはこのことか、と理解した。

 この会見で、もう1つ感じたのは、主導権が眞子さんにあることを強調していたことだ。
 それは会見全体の演出からそうなっていた。
 まず、屏風の陰から登場するときには、眞子さんから進み出て、続いて小室さんが従って出てきた。
 壇上に上がるときには、眞子さんからすたすたと上がり、小室さんがそれについていく。
 お辞儀をするときも、眞子さんのタイミングに小室さんが合わせている。
 会見のメッセージは、眞子さんが口火を切り、小室さんは途中の補足説明のような部分を読み上げ、最後は眞子さんの言葉で締めくくり。
 退席の時には、眞子さんからさっさと壇上を降りていく。
 皇族の習慣では、夫の前を妻が歩くというのは、あり得ないため、はっとさせられる光景だった。
 もしかしたら、眞子さんが皇室を毛嫌いする理由は、こういうところにあったのか。
 
 メッセージの中では、驚くべきこともさらりと触れられていた。
 「圭さんのお母様の元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただきました」
 「圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました」
 これまでの小室さんの言動は、すべて眞子さんの差配によるというのだ。
 
 いままで、マスコミ報道では、世間知らずの眞子さんが、狡猾な小室さんの言いなりになり、好きなように利用されている、との論調が見られた。
 こう思われていることが、ことのほか腹に据えかねたらしい。
 それを完全否定するために、今回の会見が設定されているかのようだ。

 さて、この会見は、どのような結果をもたらすのだろうか。
 目的のはっきりしない会見なので、その成果は評価しようがないが、少なくとも国民の理解を得られる方向には役立たなかったことは確かだ。
 むしろ、眞子さんの怒りを感じ、近寄りがたさを感じた人が多かったのではないか。
 
 眞子さんの結婚問題は、単に、有名人のゴシップネタで終わらない。
 これは、皇室存続の危機にもつながりかねない深刻な事態を招いている。
 というのは、明治以降、これほど皇室に対する国民の不信感を招いたことはなかったからだ。
 今回の結婚問題を、皇室の危機管理の問題としてとらえると、奥が深い。
 次回は、危機管理の視点から、この問題を考えてみたい。
posted by 平野喜久 at 15:20| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月20日

新ドラマ「日本沈没〜希望のひと〜」

 10月10日から新しいドラマが始まった。
 「日本沈没〜希望のひと〜」(TBSテレビ)
 原作は、小松左京のSFで、1970年代に大ヒットし、映画化され、その後、ドラマ化され、高視聴率を取った。
 それが再び登場だ。
 ただ、原作通りではなく、コンセプトはそのままで、時代を現代に置き換え、新たにストーリーを構築したという印象だ。
 災害多発の時代に合って、このテーマがリバイバルされるのは、タイムリーと言え、今後、どのようなストーリー展開になるのか、楽しみだ。

 田所博士を香川照之が演じており、浮世離れしたマッドサイエンティストぶりを発揮している。
 主人公は、原作とは違い、環境省の若手官僚:天海啓示という設定だ。
 第2回までのドラマ展開では、当初は、田所の関東沈没説に反発していた天海が、田所を無理やりつぶそうとする政府や研究者の姿勢に反感を覚え始める様子が描かれている。
 ここまでは、官僚同士の話し合いや、閣僚らの動きが中心になっており、ドラマとしては見どころがない。
 伊豆半島沖にあるという日之島という島が突然沈没する様子が描かれていたのが、唯一の見どころだった。

 旧作ドラマの日本沈没では、CGが存在しない時代で、すべてがミニチュアモデルを使用しての演出だったが、ここが今回はリアルに描かれることになりそう。
 制作費に20億円をかけたらしい。
 今後のスペクタクル場面に期待が高まる。

 旧作ドラマは26回シリーズだった。
 1回ごとに必ず日本のどこかで異変が起き、地震が発生し、有名な観光地が破壊される場面が登場した。
 誰もが知っている観光地が被災する場面は、見る者がカタルシスを得られる見どころでもあった。
 印象に残っているのは、金閣の水没、清水寺の倒壊、鎌倉大仏の地盤沈下、東京タワーの水没。
 いま見直してみると、模型を作って壊しているだけというのがまるわかりだが、それでも、当時はその映像に目を見張った。
 新作ドラマではCGでどこまでスペクタクル場面を再現できるだろうか。
 
 さて、このSFの最初の見どころは、日本沈没説がどうして出てきたのか、というところだ。
 現実には日本列島が沈没するというのはありえない。
 これは、水に浮いている木切れが、突然沈み始めることはありえないのと同じように、日本列島が沈没することは原理的にありえない話だからだ。
 しかし、SFではそこを乗り越えないとストーリーが進まない。
 そこで、それをどのように乗り越えているのかというところが、注目ポイント。

 ドラマ中では、田所が関東沈没説の根拠を説明する場面がある。
 いきなり日本沈没ではなく、関東沈没から話が始まっているのが面白い。
 田所の説明では関東沈没の根拠はこうなっていた。
 関東地方は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートという3つのプレートがぶつかり合っている世界でも非常に珍しいところで、この3つのプレートが重なり合って微妙なバランスを保っている。
 ところが、最近の地球温暖化による海面上昇で、このバランスが不安定になってきた。
 そのことで、プレートの境目ではスロースリップ現象が起き始めており、なおかつ政府が行っているコムスという海底掘削事業により、海側プレートの沈下速度が速まっている。
 このことにより、関東の沈没が引き起こされる。
 
 「地球温暖化」「海面上昇」「スロースリップ」という最近のキーワードを混ぜ、海側プレートの沈下と陸側プレートの引きずり込まれという専門知識をベースにうまく沈没説を構成していた。
 専門家が見れば、「なんのこっちゃ」の説明にしかなっていないが、素人には十分リアリティのあるストーリーだろう。

 日本沈没は、結論が題名になってしまっている珍しい作品。
 結論がわかっていながら、どのようにそこまでのストーリーが展開していくのかについていろんなイマジネーションを掻き立て、期待感が大きい。
 現代版の日本沈没、今後の展開を楽しみたい。

 
posted by 平野喜久 at 14:25| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月12日

韓国「日本は患者数改竄」

 日本のコロナ新規陽性者数が急減している。
 昨日は369人だった。
 全国で369人という数字は最近見たことがない。
 じわじわ下がってきたというより、ピークを越えた後、急に減少し始めたのが特徴だ。
 いろんな原因が指摘されているが、いずれも、これほどの急減を説明しきれていない。
 今回のウィルスは謎が多い。

 日本で感染縮小が起きているのに対して、韓国では感染拡大が止まらない。
 そのことで、韓国政府は批判にさらされているようだ。
 「日本では感染収束が実現しているのに、我が国政府は何をしているのか」
 政府批判には「日本では〜なのに」という批判が一番効果がある。
 この批判に対する反論がメディアを賑わせているらしい。

 10日付産経新聞による。
 左派系の評論家が、「自民党が衆院選で勝利するため、PCR検査数を減らして感染者数を抑制している」と持論を展開しているそうだ。
 「1か月で感染者が10分の1になるなってことはない。そんなやり方があれば世界はとっくにコロナを撃退している」
 「政府が詐欺行為を働いてはいけない」
 「日本メディアも日本政府の不正を指摘できずにいる」
 と言いたい放題。

 保守系の中央日報でも、日本の急激な感染者数減少は「専門家も明確な説明を出せずにいる」と指摘し、「検査の減少による錯視効果」の可能性を示唆している。

 「日本で感染者が少ないのはPCR検査が少ないからだ」という指摘は、去年の早いうちからあった。
 欧米の各国で感染拡大が急拡大しているときに、先進国で日本だけが感染状況が落ち着いていた。
 感染者数としては、10分の1〜20分の1というレベルにとどまっていたのだ。
 なぜ日本だけ感染状況が少ないのか、というのが世界の謎だった。
 そこで指摘されたのが、「PCR検査が少ないからだ」というもの。
 「PCR検査を絞って、感染者数が大きくならないようにしている」
 などという言いがかりのような指摘もあった。
 特に左派系の論者からはこの主張が強かった。
 日本だけが優れている、ということを認めたがらない人たちがいたのだ。
 検査を増やせば日本だって欧米並みに感染者数が増えるに違いないとの憶測があった。
 彼らは、「今のニューヨークは2週間後の東京だ」などと警告を発するふりをしながら、日本でもっともっと感染者が増えることを期待しているかのようだった。
 ところが、検査が少ないために、感染者を補足しきれていないとしたら、感染者以外の人びとの間で肺炎患者や重症患者が増加し、医療現場で異常事態が起きているはず。
 だが、医療現場でそのような不自然な現象は起きていなかった。
 また、医療現場でとらえきれない感染者が増えているようだったら、それは、死者数の増加として必ずカウントされるはず。
 ところが、そのような実態もないという報告があり、ただだちに否定された。
 それでも、納得しない人たちがいて、「ある葬儀屋から聞いたが、斎場は順番待ちでパンクしているらしい」などというデマのような情報を公共メディアで発信するものまで現れた。
 この情報は葬儀業者により否定された。
 いまでは、感染者数を抑えるために検査を渋っているなどという言いがかりを言う人は存在しなくなった。

 その言いがかりを、いま周回遅れで韓国メディアが取り上げ始めているというわけだ。
 韓国は去年、感染者数をいち早く抑え込むことに成功したことから、世界に誇るK防疫として大統領が自賛した。
 日本の失敗と韓国の成功は、韓国民にとって気持ちのいいことらしい。
 ところが、いまそれが逆転してしまっている。
 そのとき、韓国の感染拡大をいかに抑えるかという議論をするのではなく、日本の成功はまやかしだ、ということで精神的な安定をたもとうとしている。
 こと日本のことになると、まともな判断力を失う韓国。
 
 韓国では与党の次期大統領候補が決まった。
 イジェミョン氏。
 この人の持ち味は「サイダー発言」。
 国民がスカッとすることを言ってくれるからだ。
 日本に対して強硬的な発言をすると、韓国民がスカッとするのだそうだ。
 彼が大統領になった場合、日本はこのサイダー発言に付き合わされることになるのか。


  

 
 
posted by 平野喜久 at 18:43| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月07日

新規陽性者急減の理由が不明

 このところコロナの新規陽性者の数値が急減している。
 8月20日に25866人を記録したが、いまでは1000人前後で推移するようになった。
 さて、ここで疑問なのは、コロナ感染の波は何によって引き起こされているのか、ということだ。
 
 感染の波の形を見てみると、富士山型を示す。
 つまり、感染拡大が始まると一貫して上昇傾向を示し、ピークを打った後は、一貫して減少し続ける。
 なぜこのようなきれいな形になるのだろうか。
 これが、人為的な原因により引き起こされているのだとしたら、この富士山型と同じような動きをする人為的なデータが見つかるはずだ。
 街の人出のデータ、高速道路の交通量、交通機関の利用状況・・・
 だが、感染の増減と同じ動きをするデータが存在しないのだ。

 もう少し細かく陽性者数データを見ると、急減しているのは東京、大阪だけではない。
 日本全国で同じタイミング同じスピードで減少し続けているのだ。
 なぜこんな奇妙な現象が起きるのか。
 この現象は日本に限らない。
 海外諸国の中でも、日本と同じような感染状況になっている国がいくつも見つかる。
 アメリカ、ドイツ、フランス、カナダ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、イスラエル・・・
 いずれも7月8月にピークを迎え、いま一貫して減少傾向にある。
 もしかしたら、ここにコロナウィルスの特性が隠されているのかもしれない。

 専門家は、いま感染が急減している理由をいくつも挙げている。

1.大きな感染拡大を見て、人々が行動を自粛するようになった。
2.ワクチン接種が進んだ効果が表れてきた。
3.天候気候の変化による。
4.などなど

 いろいろな解釈が提示されるが、いずれも思い付きレベルの仮説にすぎない。
 実データにより確証された原因はない。
 ここから導かれる結論は簡単だ。
 専門家にも原因がわからないのだ。

 2002年11月に始まったSARSもコロナウィルスだった。
 2003年に入ってから感染拡大が始まり、世界に飛び火していった。
 ところが、4月ぐらいから急に減り始め、6月中にはほとんどなくなり、7月にはWHOにより終息宣言が出た。
 ワクチンも特効薬もない中で、第1波だけで終わってしまった。
 これも、なぜ勝手に終息してしまったのか、原因は分からないままだ。

 専門家は今でも、これで行動が緩むとリバウンドにつながってしまう、と警戒を呼び掛け続けている。
 彼らの言っていることは昔から変わっていない。
 「行動を自粛せよ」
 本当にこれが専門家の見解なのか。
 国民にとって、これほど役に立たないアドバイスはない。
  
 行動自粛をいつまでも続けているわけにはいかない。
 どこかのタイミングで日常生活に戻していく必要がある。
 その最初のタイミングは11月に訪れるのではないか。
 「コロナ対策のための制限は全面解除し、完全日常活動に戻ろう!」
 コロナ感染がゼロではない中で、制限全面解除に踏み切るには大きな決断がいる。
 岸田総理は最大の試練を迎えることになる。
 この決断に踏み切れるかどうか注目だ。
posted by 平野喜久 at 19:32| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする