2021年11月25日

ドイツの感染拡大

 ドイツでも過去最大の感染状況を迎えている。
 23日の時点で新規陽性者は63,000人を超えた。
 一時はヨーロッパの防疫優等国と言われたドイツだが、ここにきて様子が違う。
 ワクチン接種は67.5%にとどまっており、進んでいない。
 しかも、当初はアストラゼネカを使用していたが、血栓ができやすいという副反応の異常性に気づき、中年若年層への接種を急遽停止した。
 なので、高齢者ほどアストラゼネカの割合が高くなっている。
 アストラゼネカ製ワクチンの有効性に限界があるために、感染拡大が起きているのではないかという仮説が、ここでも当てはまる。

 ドイツでは再び強力な行動制限を課すようになった。
 3G政策と言って、国民の行動には3つの条件が課せている。

1.ワクチン接種済(接種後2週間以上経過していること)
2.コロナ罹患歴(罹患後半年以内であること)
3.検査陰性証明(過去24時間以内の検査による)

 この3つのいずれかに当てはまらなければ、レストランやイベント会場はもちろん、職場にも入れない。
 そのために、検査場では陰性証明を得るための行列ができている。
 陰性証明がないと職場に行けないからだ。
 さらに、公共交通機関もこの3Gが求められる。
 電車の中で抜き打ちでチェックがあり、証明を提示できないか拒否した場合は、途中で強制的に下車させられる。
 日本ではとても考えられないことが行われている。
 ドイツのニュース番組では、これらのことが「あたりまえのこと」という感じで報じられているのが驚きだ。

 また、ドイツ国内で感染が拡大している地域に特徴があるという。
 ベルリンのフンボルト大学社会科学研究所のハイケ・クレーバー教授の今年3月に2万人以上を対象に行われた調査に基づく結果。
 「教育とワクチン拒否に著しい相関性がある。教育レベルが低いほど拒絶も高い。そしてワクチンを拒否する人はAfDへの投票率が高く、右翼思想である傾向が高い。加えて、政治や政府、メディア、ヘルスケアシステムへの信頼度が低い」
 AfDとは、ドイツの極右政党のこと。
 教育レベルが低いほど極右政党の投票率が高く、右翼思想であるほど政府やメディアへの信頼度が低いというのだ。
 日本でこんなことを学者が言ったら、袋叩きになりそうだ。
 だが、政府やメディアへの信頼度が低い人ほどワクチン拒否をする傾向があるというのは、どこの国でも起きている現象だろう。
 


 
posted by 平野喜久 at 12:10| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

韓国の感染拡大

 韓国では23日の新規陽性者数が4100人を超えた。
 過去最大の感染状況を迎えている。
 重傷者も500人を超え、死者も増えている。
 入院できず自宅待機の感染者も増えており、医療逼迫が深刻だ。

 韓国のワクチン接種率は79.2%に達し、日本よりも高く、世界最高水準にある。
 にも拘わらず過去最大の感染状況に至っている。
 これがなかなか合理的な説明がつかない。

 韓国では、11月1日にいままでの制限を全面解除した。
 感染者数が完全に下がり切っていなかったが、日本が全面解除に踏み切ったのを見て、同調したようだ。
 感染が下がり切る前に解除したことが再拡大の温床となっている。
 そして、ワクチン接種が進んでいるものの、その内容は日本とずいぶん違う。
 アストラゼネカ製のワクチンが27%、ファイザー製が54%となっている。
 アストラゼネカ製はもともと有効率が70%とファイザーやモデルナと比べて低いうえに、抗体量の半減期が3か月と非常に短い。
 そのために、早期に接種した高齢者を中心にブレイクスルー感染が起きているのではないかとみられている。
 さらに、ワクチン接種方法も日本と違う。
 当初はワクチン確保が十分でなかったために、1回目の接種だけを優先して進めていったという。
 そのために2回目がかなり遅れた。
 1回目を6月に、2回目を9月にという感じだ。
 日本では、ファイザーについては3週間、モデルナについては4週間の間隔を律義に守って接種していたが、韓国では柔軟な対応だったようだ。
 これらの理由で、ワクチン効果を十分獲得できまま制限解除をしてしまった結果が今の感染拡大なのではないかと推測されている。

 このアストラゼネカを接種している国で感染拡大が起きているという現象は、ヨーロッパでも確認できる。
 イギリスをはじめ、アストラゼネカが入っている国では感染拡大が起きており、このワクチンの有効性に限界があるのではないかというのが1つの仮説だ。
 
posted by 平野喜久 at 11:40| 愛知 ☀| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする