オミクロン株の世界的な拡散が続いている。
現在、感染者が確認されている国は以下の通り。
南アフリカ、ボツワナ、イギリス、オランダ、デンマーク、ドイツ、チェコ、ベルギー、イスラエル、イタリア、香港、オーストラリア、カナダ。
速報では、フランスでも8例が確認された。
いずれも空港検疫で見つかった事例で、件数も数例に限られている。
市中感染にまでは至っていない。
感染力が従来株よりも強そうだということはわかっているが、それ以外の特性は不明。
南アフリカでは、ワクチン接種率が24%でとどまっている。
ワクチンが確保できずに遅れているわけではなく、国民の間にネガティブな情報が拡散しているために、拒否する人が多いのだという。
南アフリカでも7月8月でデルタ株が流行しており、冬季の終了とともにほとんど収束していた。
そこに突然オミクロン株が出現し、感染再拡大が始まった。
世界各国の対応は早かった。
直ちに入国制限や空港検疫の強化が実施され、各国政府の緊張感が伝わってくる。
ただ、これまで強力な行動制限により国民のフラストレーションが蓄積している中、再び制限強化ということになれば、世情不安を引き起こしかねない。
国によっては、デモや暴動が起きているところもある。
クリスマスシーズンを迎えるにあたり、どこまでの対応にするのかは、非常に難しい。
現在、オミクロン株が感染拡大しているのは、南アフリカだけ。
それも、確認されているのは77人。
感染爆発を起こしているようには見えないし、重症者が急増して医療崩壊を起こしている様子もない。