日本も例外ではなく、45万人もの死亡者を出した。
その時の月別の死亡者数の推移をグラフに表すと、こうなる。
1918年の3月に北アメリカ大陸で始まったスペインかぜ。
H1N1型の豚インフルエンザで、弱毒性。
日本には5月から7月に感染が広がった。
しかし、このときはほとんど死亡者はいない。
この第一波を後に「春の先触れ」というようになる。
夏の間、日本では小康状態が続いた。
その間、南半球で感染拡大が続くうちに、ウィルスが変異した。
日本の第二波は18年の10月から。
強力な感染力で日本中を席巻し、5月頃まで26万人が犠牲になった。
再び、夏季に小康状態となり、19年の12月から第三波。
このときのウィルスは、感染力は弱いものの、致死率が高かった。
18万人がなくなっている。
今回の新型インフルエンザも、次の秋冬の本格シーズンの感染拡大を恐れる専門家が多いのは、この前例があるからだ。
いまは、「春の先触れ」にすぎないのかもしれない。
今回の第一波が微弱だったために、「新型インフルは大したことない」というイメージで固定してしまったとしたら、問題が大きい。
せっかくの先触れが先触れにならず、かえって油断させてしまうことになる。
日本政府も情報発信を控えるようになった。
不安をあおるようなことをしたくないからだ。
第二波の準備をするとしたら、今しかないはずだが、その呼びかけもしない。
国民が過剰反応して、社会的混乱を引き起こすことの方が心配なのだろう。
一時、マスクが品不足になり、開店前の薬局に行列ができる様子を見て、余計にそう思ったに違いない。
今のところ公式に「第二波は必ず来る」と言い切ったのは、大阪府知事だけだ。
中国で採取された新型インフルエンザウィルスでは、ヒトの体内で増殖しやすい型に変異しているのが確認されたという。








{日本の今を考える会}