ある職場での出来事。
出社してきた男性社員の様子がおかしい。
体温を測ったら38℃の熱があったため、大騒ぎ。
その職場では、体温37.5度以上の場合は出社停止というルールだったのだ。
で、その社員は何と言っていたか。
「このぐらいの熱なんか平気です。むかし、40度の熱でも仕事をやりとおしたことがありますから、大丈夫です」
「おいおい、そうじゃないだろう」と言いたくなるところだ。
この社員は、個人の健康問題としてしかとらえていない。
だから、「自分が大丈夫ならOK」という判断になってしまった。
しかし、企業の新型インフルエンザ対策は、個人の健康を問題にしているのではない。
組織としての危機管理の問題として取り組んでいるのだ。
極論すれば、その社員が平気かどうかは、どうでもいいこと。
重要なのは、ウィルスを職場に持ち込んでしまって、集団感染を起こしてしまうリスクなのである。
企業で新型インフルエンザ対策に取り組んでいるところでも、この基本的な社内コンセンサスをないがしろにしたままのところが多い。
この意識の統一ができていないまま、感染防止の行動ルールだけを押し付けている場合があるが、たいていは社員の反発や不信感を招くだけで、対策の実効性が疑わしい。
社員全員が、個人の健康問題ではなく、組織の危機管理の問題として認識し直す必要がある。
まず、この意識改革ができるかどうか、これが、対策の第一ステップである。
2009年09月26日
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