厚生労働省が11 月6日に発表した2009 年第44 週(10 月26 日〜11 月1 日)のインフルエンザ感染状況によると、全国約5000 カ所の定点医療機関当たりの患者の報告数は33.28となった。
これは全国平均で警報レベルを超えたことになる。
国内で最も報告数が多いのが愛知県で、54.2.
愛知県の中でも特にひどいのが春日井で、140を超えている。
愛知県では今年の1月に季節性インフルのピークがあったが、その時のレベルが約40だった。
ということは、すでに現時点で、前回の季節性インフルのピークを越えてしまっているということだ。
過去の季節性インフルのピークと比較してみると2008年のピークを越え、2007年のピークを越え、2006年のピークも超え、いま2005年のピークに並んでいる。
じゃぁ、今年は早々とピークがやってきたから、いつもより早く終息するのか。
たぶんそうではない。
今回もやはりピークは1月から2月だろう。
となると、すでに季節性のピークと同じレベルにあるのに、1月2月にはどれほどのレベルになるのだろうか。
オーストラリアとニュージーランドでは、すでに冬の新型インフルを経験している。
重症化して集中治療室に運びこまれた人の数は、季節性の時の15倍だったというデータが公表されている。
日本においても、新型インフルの影響は通常の2倍や3倍というレベルではおさまらないだろう。
新型インフルエンザの感染拡大は、地域差がある。
地域の感染状況に合わせて対応を考えなければいけない。
「テレビが何も言ってないから大丈夫」というのは判断基準にならない。
特にテレビメディアは、関東圏の災害については神経質に報道するが、地方の情報はあまり発信されない。
テレビメディアが騒ぎ始めるのはすでに全国が蔓延状態になったときだろう。
それに、テレビメディアは、新型インフルで国民の危機感をあおらないことを最優先にしている。
テレビメディアは特に影響力が大きいため、頻繁に情報発信するだけで社会不安を増幅しかねない。
国民が行動を自粛し始めたら、消費活動、経済活動が停滞してしまう。
こちらの影響の方が大きい。
それで、メディアは報道が慎重になっている。
政府や厚労省の情報発信も同じ。
国民の不安をあおらないように、控え目な情報発信になっている。
意識して情報収集しようとしないと、ほとんど何も気づかずにその時を迎えてしまうことになる。
情報は意識して収集しないと、向こうから勝手に飛び込んできてはくれないと思ったほうがいい。
今後は、各都道府県の公開する情報に頼るしかない。
これも、都道府県によって、取り組み姿勢が違うので、重要な情報を探し出すのに苦労する。
今のうちに、ネット上で簡単に確認できるソースを確保しておくことだ。
新型インフルエンザは、ネズミ算式に感染拡大する。
ネズミ算の増え方の恐ろしいのは、はじめのうちは増加が目立たないが、ある一定レベルに達したときに急激に増加し始めること。
「先週大丈夫だったから、今週も大丈夫」という保証はない。
「今週大丈夫だったから、来週も大丈夫」という判断も間違いだ。
状況は刻々と変化している。
大事なのは、一時の情報で、新型インフルに対するイメージを固定化してしまわないこと。
「新型インフルなんて、こんなもんか」などと決めつけてしまわないことが重要だ。
2009年11月10日
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