アメリカのCDCが、新型インフルエンザに関連する数値データの見直しをしている。
従来、アメリカでの新型インフルでの死亡者数は1200人程度と思われていたが、実際は、4000人だろうとしている。
これは、現在では統計データをきっちり収集できていないために、公表データが常に少なめになってしまう弊害を是正するためだ。
これには、「新型インフルの死亡者は意外に少ない」という誤った印象を持ってしまうことを防ぐ狙いもある。
アメリカは緊急事態宣言を発し、最終的には9万人の死亡者もありうるとして警告を発している。
CDCの公表したデータには、年齢層別の感染者数、入院患者数、死亡者数も含まれている。
<入院患者>
0−17歳:37%
18−64歳:54%
65歳以上:9%
<死亡者>
0−17歳:14%
18−64歳:75%
65歳以上:11%
このデータは非常に重要だ。
18〜64歳の年齢層が最も入院患者や死亡者の割合が多い。
この年齢層が一番人口が多いのだから当たり前だと思ってはいけない。
季節性のインフルエンザの場合、死亡者の90%は65歳以上なのだ。
今回の新型インフルは、65歳以上が最も割合が少ない。
明らかに季節性とは違うことが分かる。
この働き盛りの年齢層に重症化する人が多いというのは、知っておかなくてはならない重要なデータである。
日本では今のところ、未成年者に重症者が集中している。
大人には関係なさそうだとして、ひとまず安心といった声も聞かれる。
しかし、あくまでも今のところでしかない。
今後どうなるかは、アメリカの事例を見れば、油断できないことは明らかだ。
新型インフルエンザの状況は刻々と変化している。
たまたま、現在の状況をとらえて、「新型インフルなんてこんなもの」とイメージを固定化してしまわないことである。
2009年11月13日
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