
ギーレン指揮マーラー交響曲全集。
13枚セットで、3990円。タワーレコードにて購入。
マーラー全集では驚異的な安さだ。
従来1万円以上で売られていたセットだが、大量仕入れで安くなったらしい。
値段の高さと内容の良さは比例しない。
録音はDDDの最新録音。
抜けるような透明感が心地いい。
従来はインバル盤が優秀録音の筆頭だったが、このギーレン盤は劣らない。
驚いたのは、オーケストラの配置だ。
第1バイオリンが左、第2バイオリンが右の両翼配置なのだ。
マーラーは、両翼配置を意識して作曲している。
従来の録音ではそれが実感できないのがもどかしかった。
それが実感できるのがうれしい。
ずっとこれを探していたが、思わぬところで手に入れることができた。
両翼配置は、響きが違う。
主旋律の左右の広がり感。
第1と第2の音の掛け合いによるダイナミックな躍動感。
従来の録音からは体験できない面白さを味わえる。
ヘッドホンで聞くとこれがよくわかる。
主旋律が左側に偏りがちな従来の配置は、むしろバランスが悪いのではないかと思えてくる。