2010年04月09日

ギーレン:マーラー交響曲全集

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 ギーレン指揮マーラー交響曲全集。
 13枚セットで、3990円。タワーレコードにて購入。

 マーラー全集では驚異的な安さだ。
 従来1万円以上で売られていたセットだが、大量仕入れで安くなったらしい。
 値段の高さと内容の良さは比例しない。
 録音はDDDの最新録音。
 抜けるような透明感が心地いい。
 従来はインバル盤が優秀録音の筆頭だったが、このギーレン盤は劣らない。

 驚いたのは、オーケストラの配置だ。
 第1バイオリンが左、第2バイオリンが右の両翼配置なのだ。
 マーラーは、両翼配置を意識して作曲している。
 従来の録音ではそれが実感できないのがもどかしかった。
 それが実感できるのがうれしい。
 ずっとこれを探していたが、思わぬところで手に入れることができた。

 両翼配置は、響きが違う。
 主旋律の左右の広がり感。
 第1と第2の音の掛け合いによるダイナミックな躍動感。
 従来の録音からは体験できない面白さを味わえる。
 ヘッドホンで聞くとこれがよくわかる。
 主旋律が左側に偏りがちな従来の配置は、むしろバランスが悪いのではないかと思えてくる。





 

 
posted by 平野喜久 at 12:59| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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