2006年03月27日

中小企業にこそBCPを

 中小企業庁がBCPの運用指針を公開した。
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/

 BCPは事業継続計画と訳されることが多いが、これは英語を直訳しただけで、意味を正確に伝えていない。
 「緊急時企業存続計画」というのが正解である。

 もともとアメリカにおいてコンピューターの2000年問題を契機に発達したツールで、特に、同時多発テロにおいてその威力を発揮したことから注目されるようになったもの。
 アメリカ直輸入のツールは、いままで大企業向けのものしかなかったが、それを日本の災害事情を加味し、更に中小企業向けにアレンジしたものが、この中小企業庁の公開したBCP運用指針だ。

 指針と言っても、実態は、BCP作成マニュアルだ。
 BCPの概念を学び、その具体的な方策を知るには、格好のテキストであると言える。

 特に、中小企業にとって、自らの事業を総点検し、今後の事業展開を見直すためにも、BCPの策定は必要である。
 今後、BCPを策定している企業は、それだけで、経営者や社員の意識レベルが高いと判断される。
 BCPをもつ企業とそうでない企業とでは、信用力に格段の違いが出てくるに違いない。

 中小企業にこそBCPをおススメしたい。

 BCPの普及啓発のため、その概念や全体像を分かりやすく解説した書籍の出版を企画中だ。

 
 


posted by 平野喜久 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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