2006年08月23日

米タワーレコード破産:アップル革命

 アメリカのタワーレコード社が破産した。
 携帯プレーヤー「iPod」などを使った音楽のネット販売の普及に押されたためだという。

 iPodの普及は目覚しく、その影響は大きいだろうと思われたが、これほど早く影響が現れるとは思わなかった。

 CDは、音声を記録して運ぶメディアに過ぎない。
 ネットの普及で、音声ファイルだけの流通が一般化すれば、CDは必要なくなるのは当然の流れだった。
 「ナレーションの宅配便」では、もうとっくにCDなどのメディアは使わず、音声ファイルだけのやり取りになっていた。
 世の中にはどうしていつまでもCDが残っているのかと不思議に思ったものだ。
 時代の先読みができたアップル社の事業戦略の勝利だと言える。

 これに関連して、考えなければいけないのは、つぎのことだ。
 「新聞はいつなくなるのか」
 「雑誌はいつなくなるのか」
 「書籍はいつなくなるのか」

 ネットの影響は受けるだろうが、なくなることはない、というのが、業界の人たちの見方。
 しかし、新聞はなくならなくても、新聞販売店は安泰ではない。
 雑誌や書籍はなくならなくても、書店は安泰ではない。
 そして、iPodのように、革命を起こすのは、常に業界以外にいる人たちである。
posted by 平野喜久 at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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