アメリカのタワーレコード社が破産した。
携帯プレーヤー「iPod」などを使った音楽のネット販売の普及に押されたためだという。
iPodの普及は目覚しく、その影響は大きいだろうと思われたが、これほど早く影響が現れるとは思わなかった。
CDは、音声を記録して運ぶメディアに過ぎない。
ネットの普及で、音声ファイルだけの流通が一般化すれば、CDは必要なくなるのは当然の流れだった。
「ナレーションの宅配便」では、もうとっくにCDなどのメディアは使わず、音声ファイルだけのやり取りになっていた。
世の中にはどうしていつまでもCDが残っているのかと不思議に思ったものだ。
時代の先読みができたアップル社の事業戦略の勝利だと言える。
これに関連して、考えなければいけないのは、つぎのことだ。
「新聞はいつなくなるのか」
「雑誌はいつなくなるのか」
「書籍はいつなくなるのか」
ネットの影響は受けるだろうが、なくなることはない、というのが、業界の人たちの見方。
しかし、新聞はなくならなくても、新聞販売店は安泰ではない。
雑誌や書籍はなくならなくても、書店は安泰ではない。
そして、iPodのように、革命を起こすのは、常に業界以外にいる人たちである。
2006年08月23日
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