2006年09月14日

脇が甘すぎ:植草教授、再犯

 植草一秀氏が、痴漢容疑で逮捕されたらしい。

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 電車内で女子高校生(17)の尻を触ったとして、警視庁は13日夜、名古屋商科大学大学院客員教授の植草一秀容疑者(45)=東京都港区白金台3丁目=を都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。
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 え? ホント?
 にわかに信じがたい。

 04年に起きた手鏡事件のときもそうだが、どうしてこう簡単に逮捕されるのか。
 前回も、何かの陰謀ではないかとの憶測が流れた。
 若くしてエコノミストとして活躍の場を得ていた。
 それを好ましく思わない者が失脚を狙ったのではないか、と見る人もあった。

 本人も、のぞきを否定し続けた。
 裁判に負けたが、敢えて控訴せず、法廷外で身の潔白を示す道を選んだ。

 表舞台から姿を消した植草氏だったが、その後、会社を設立し、経済情報発信をし始めていた。
 有能な人材をこのまま埋もれさせてしまうのは惜しいという声も多く、名古屋の大学で客員教授として教壇にも立つ機会を得ていた。

 ようやく、復活かと思われた矢先の今回の事件だ。

 これが陰謀だとしたら、首謀者はしつこすぎる。
 すでに失脚したものを更に突き落とす必要があるのか。

 そして、植草氏も、どうして公衆に紛れて1人で電車に乗るなどという危険を冒すのか?
 いつまた、はめられるか分からないだろう。
 陰謀に懲りた人間は、神経質になり、そのようなリスクを避けるになる。
 移動は、タクシーか自家用車を使い、公共交通機関は利用しないだろう。
 外出するときは、必ず誰かと一緒に行動するようにするだろう。
 (普通、有名人は、公共交通機関に1人で乗り込むようなことはしない)
 一連の事件が本当に陰謀だったとしたら、本人の行動はもっと慎重であるべきだった。

 で、陰謀ではなかったとすると、本人の人格に欠陥ありということになってしまう。
 性犯罪は理性では抑えられないこともあるらしい。
 自分が再犯してしまう危機感はなかったのか。
 酒に酔って理性を失ったときのリスクを心配しなかったのか。
 自分の性癖を自覚していれば、たとえ瞬間的に理性を失っても、間違いを犯しようがないフールプルーフを作っておくべきだ。
 外では飲酒しない。1人で雑踏の中を歩かない。1人で公共交通機関に乗らない。などなど。

 これも、個人のリスクマネジメントである。

 陰謀の有無にかかわりなく、植草氏自身の脇が甘すぎたということには変わりはない。
 彼の能力の高さを認める人でも、今度ばかりはかばいきれないだろう。
posted by 平野喜久 at 16:36| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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