オットー・クレンペラーのマーラー交響曲集。
6枚CDで、なんとアマゾンで1742円。
http://www.amazon.co.jp/Mahler-Symphonies-Nos-Lied-Lieder/dp/B005EVV5GI/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1329605353&sr=1-1
フランスEMIレーベルの発売。
安く手に入るのは、円高の恩恵。
2番と7番が聴きたくて購入。
デジタルリマスターのおかげで、音質が非常にいい。
60年代の録音とは思えない新鮮さ。
テープのヒスノイズは、避けられない。
注目は、7番。
驚くほどの遅い演奏。
演奏時間は100分もある。
この曲は、たいていは70分から80分で演奏されるのが普通。
CD1枚に収まるケースが多い。
ところが、クレンペラーの演奏は、極端に遅い。
普通よりも20分から30分も演奏時間が長い。
終楽章は、極端な遅さに一瞬、何が始まったのかと驚かされた。
この7番は、分かりにくい交響曲として有名。
それを非常にゆっくり演奏することで、細かい動きまでくっきり丁寧に描いているという印象。
他の演奏に比べるとまったく違う印象を受ける。
ゆったりとマーラーを聴くには、このぐらいの遅さが気持ちいい。
クレンペラーの特徴のもう1つは、オーケストラ配置。
第2バイオリンが右側に来る両翼配置。
これが独特の雰囲気を出す。
作曲家が意識した音響空間を見事に再現している。
2012年02月19日
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