2012年02月19日

オットー・クレンペラー:マーラー交響曲集

 オットー・クレンペラーのマーラー交響曲集。
 6枚CDで、なんとアマゾンで1742円。

http://www.amazon.co.jp/Mahler-Symphonies-Nos-Lied-Lieder/dp/B005EVV5GI/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1329605353&sr=1-1

 フランスEMIレーベルの発売。
 安く手に入るのは、円高の恩恵。
 2番と7番が聴きたくて購入。

 デジタルリマスターのおかげで、音質が非常にいい。
 60年代の録音とは思えない新鮮さ。
 テープのヒスノイズは、避けられない。

 注目は、7番。
 驚くほどの遅い演奏。
 演奏時間は100分もある。
 この曲は、たいていは70分から80分で演奏されるのが普通。
 CD1枚に収まるケースが多い。
 ところが、クレンペラーの演奏は、極端に遅い。
 普通よりも20分から30分も演奏時間が長い。
 終楽章は、極端な遅さに一瞬、何が始まったのかと驚かされた。

 この7番は、分かりにくい交響曲として有名。
 それを非常にゆっくり演奏することで、細かい動きまでくっきり丁寧に描いているという印象。
 他の演奏に比べるとまったく違う印象を受ける。
 ゆったりとマーラーを聴くには、このぐらいの遅さが気持ちいい。 

 クレンペラーの特徴のもう1つは、オーケストラ配置。
 第2バイオリンが右側に来る両翼配置。
 これが独特の雰囲気を出す。
 作曲家が意識した音響空間を見事に再現している。
 


posted by 平野喜久 at 08:05| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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