2013年02月04日

ミュージカル映画の傑作:「レ・ミゼラブル」

 NHKの報道による。
 英国映画「レ・ミゼラブル」の興行収入が国内で約42億円に上った。
 ミュージカル映画として歴代最高。
 中高年だけでなく、若い世代に受け入れられ、ヒットにつながったらしい。
 
 「レ・ミゼラブル」は、ビクトル・ユーゴーの古典的小説だ。
 今まで何度も映画化され、名作といわれる作品もあく多い。
 いまさら、もう1つ同じ映画を作る必要があるのか? と思っていた。
 半信半疑ながら、公開初日に映画館で鑑賞した。
 過去の「レ・ミゼラブル」の映画は何度も見ており、原作も読み、内容は熟知している。
 初めから、今回の映画はなめてかかっていた。
 当然、映画について下調べは何もせず。
 ミュージカル映画だということすら、始まるまで知らなかった。
 
 最初は強制労働所で苦役を強いられる囚人たちのコーラスから始まる。
 「Look down. Look down.」
 映像の迫力と相まって、いきなり音楽の魅力に引き込まれた。
 映画館の5.1ドルビーサラウンドの音響効果が耳に心地いい。
 全編音楽を主体に進行する。
 ストーリーはすべて知っているはずなのに、場面場面の歌は、その都度、観る者の心を揺さぶる。
 クライマックスでは、不覚にも感涙。
 やられた。
 なめてかかってたはずが、見終わったときには虜になっていた。
 1度で終わってはもったいない。
 何度でも鑑賞したいと思わせる作品だ。
 屋上屋を架すかのように、また1つ「レ・ミゼラブル」の新作映画を作った意味がようやく理解できた。
 よくぞ、映画化してくれた。
 むしろ、いままでミュージカル版の映画がなかったことが不思議なくらいだ。

 その映画が、日本でヒットしているというニュースを聞いて、なるほどと思った。
 やはり、この映画の価値を認めるのは私だけではなかったのだ。
 この映画は、古典的な古くさい題材でありながら、見事に現代の人々の心をつかんだ。
 原作のすばらしさもあるが、ミュージカルの魅力を最大限に引き出すことに成功した証だろう。

 ブルーレイが発売されたら、真っ先に手に入れたい。
posted by 平野喜久 at 23:29| 愛知 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんと言っても楽曲の魅力だと思います。  どの曲も素晴らしく聞き惚れてしまいました。またエポニーヌが可哀想過ぎて涙が止まりませんでした。   民衆の歌では思わず拍手しそうになりました。5回見ましたが後23回は見たいです。
Posted by マリスステラ at 2013年04月10日 01:28
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