NHKの報道による。
英国映画「レ・ミゼラブル」の興行収入が国内で約42億円に上った。
ミュージカル映画として歴代最高。
中高年だけでなく、若い世代に受け入れられ、ヒットにつながったらしい。
「レ・ミゼラブル」は、ビクトル・ユーゴーの古典的小説だ。
今まで何度も映画化され、名作といわれる作品もあく多い。
いまさら、もう1つ同じ映画を作る必要があるのか? と思っていた。
半信半疑ながら、公開初日に映画館で鑑賞した。
過去の「レ・ミゼラブル」の映画は何度も見ており、原作も読み、内容は熟知している。
初めから、今回の映画はなめてかかっていた。
当然、映画について下調べは何もせず。
ミュージカル映画だということすら、始まるまで知らなかった。
最初は強制労働所で苦役を強いられる囚人たちのコーラスから始まる。
「Look down. Look down.」
映像の迫力と相まって、いきなり音楽の魅力に引き込まれた。
映画館の5.1ドルビーサラウンドの音響効果が耳に心地いい。
全編音楽を主体に進行する。
ストーリーはすべて知っているはずなのに、場面場面の歌は、その都度、観る者の心を揺さぶる。
クライマックスでは、不覚にも感涙。
やられた。
なめてかかってたはずが、見終わったときには虜になっていた。
1度で終わってはもったいない。
何度でも鑑賞したいと思わせる作品だ。
屋上屋を架すかのように、また1つ「レ・ミゼラブル」の新作映画を作った意味がようやく理解できた。
よくぞ、映画化してくれた。
むしろ、いままでミュージカル版の映画がなかったことが不思議なくらいだ。
その映画が、日本でヒットしているというニュースを聞いて、なるほどと思った。
やはり、この映画の価値を認めるのは私だけではなかったのだ。
この映画は、古典的な古くさい題材でありながら、見事に現代の人々の心をつかんだ。
原作のすばらしさもあるが、ミュージカルの魅力を最大限に引き出すことに成功した証だろう。
ブルーレイが発売されたら、真っ先に手に入れたい。
2013年02月04日
この記事へのコメント
なんと言っても楽曲の魅力だと思います。 どの曲も素晴らしく聞き惚れてしまいました。またエポニーヌが可哀想過ぎて涙が止まりませんでした。 民衆の歌では思わず拍手しそうになりました。5回見ましたが後23回は見たいです。
Posted by マリスステラ at 2013年04月10日 01:28
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