2007年03月13日

大日本印刷から864万件の顧客情報流出

 大日本印刷の下請け社員によって盗み出されたらしい。
 864万件のボリュームになると、もはや全国民にとってひとごとではなくなってくる。

 流出したのは、2002年の4月から2ヶ月間。
 5年も前の話だ。
 当時は、個人情報保護法もなく、まだ個人情報保護への関心も低かった。
 流出のリスクが世間で話題になることもなかった。
 大きな情報漏洩事故のニュースも聞かれなかった。
 管理もゆるく、悪意ある内部の人間であれば、簡単に機密情報を盗み出すことができたのだろう。

 ところで、不可解な点も多い。
 この事件がどうして5年もたってから発覚したのか。
 警察は、どうしてこの情報漏洩の事実を知り、捜査を始めたのか。
 大日本印刷は、警察が捜査し始めた時点で情報流出の事実はつかんでいたはずだが、どうしてそこで公表しなかったのか。

 真相は、次のようであるらしい。
 持ち出された個人情報が詐欺グループに売り渡され、そのグループによる詐欺被害が発生。
 詐欺事件の捜査で、情報元が大日本印刷である可能性が高いことから、捜査依頼。
 社内調査の結果、情報漏洩の事実が判明した。
 それで、昨日公表に踏み切ったという次第。

 5年間も時間がかかったのは、詐欺事件が起きるまで分からないからである。
 詐欺犯罪という実質的な被害が発生しなければ分からない。
 漏洩させた企業自身も指摘されるまで気が付かない。

 取り返しが付かなくなってから大規模な情報漏洩が発覚し、企業は、莫大な賠償責任を負うことになる。
 
posted by 平野喜久 at 09:05| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | リスクマネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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