「ケーススタディ『八甲田山死の彷徨』〜名著に学ぶリスクマネジメント〜」をリリース。
日露戦争前に起きた八甲田山遭難事件は、リーダーシップやリスクマネジメントのあり方について、現代の私たちに多くの教訓を投げかけてくれる。
このケーススタディは、新田次郎氏の『八甲田山死の彷徨』をベースに、この八甲田山雪中行軍を疑似体験し、当事者の立場に立って、指揮官の意思決定過程を検証していこうとするもの。
特徴は、「後知恵の講釈」を排除すること、歴史談義を目的としないこと、小説をベースにするということ。
いままでにも、この遭難事件を社員の研修教材に利用する動きはあったが、それらとはまったく違う内容になったと自負している。
以前、ウェブ上で「全滅型リーダーは誰だ」として公開していた内容を、電子化に当たり、全面的に加筆修正し、再編集した。
元は、10年以上前にメルマガとして配信していた内容がベースになっている。
八甲田山遭難事件については、10年以上の長いつきあいだ。
深く知れば知るほど、この事件は、現代の私たちにもそのまま当てはまる多くの教訓にあふれていることが分かる。
その一端を多くの人たちと共有したいという思いから今回の出版となった。
私のコンテンツは5月9日にリリースとなったが、偶然にも翌10日に、原作の『八甲田山死の彷徨』のキンドル版が販売開始となった。
まるで、新潮社とタイアップしたかのような出版タイミングだ。
読者にとっては、原作とケーススタディが同時発売となって、利便性が高まった。
ケーススタディを読んだ人は、原作を読み直したくなる。
原作を読んだ人は、ケーススタディも読んでみたくなる。
相乗効果で、より多くの方々にご利用いただけることを期待したい。