家電量販店で、4Kテレビを見た。
60型、70型と大型のモニターが並んでいる中で、ひときわ鮮明な画像で目立っていたのが4Kだった。
そこには、映画ベンハーのワンシーンが試写されていた。
この映画は、いままで何度も観た。
その鮮明さに驚愕。
大画面であるのに、細かいところまでくっきり見える。
群衆シーンでも、遠景の一人一人のしぐさや表情までわかる。
色も鮮やか。
半世紀以上も前の映画なのに、元の映像はこんなにも鮮やかで鮮明な画質だったのかと驚いた。
この時代の映画は、特大のフィルムを使用しており、むしろその後のフィルム映画より高画質で作られていたのだ。
4Kの高解像度とともに、当時の映画の高画質に感動。
ベンハーをこの高画質で観なおしたいという衝動に駆られた。
4Kは従来のハイビジョンよりも4倍の解像度があるのだそうだ。
この解像度だと、フィルム映画の場合は、フィルムの粒子まで見えるレベルだ。
最近のCG画像になると、フィルム粒子の限界がない分、もっと鮮明度が際立つかもしれない。
ただ、4K対応の映像ソフトがほとんどないのが欠点。
ブルーレイでも、ここまで追いついていない。
4K対応の新しい記録媒体か、映像配信手段がいる。
そこまでして高画質が必要かという議論になりそう。
ブルーレイも普及は頭打ち。
従来のDVDで十分という人は多い。
ブルーレイとDVDを比較すれば、確かに画質の違いが判る。
だが、DVDだけを見ていれば、画質の悪さが気になることはない。
十分な鮮明さと安定性が確保されている。
特に画質にこだわるマニアでもない限り、これで十分なのだ。
ドラマやバラエティ番組を見るだけなら、現状でも過剰品質。
映画でも、CGを駆使したSFものかスペクタクルでもない限り、高画質が感動に影響することはない。
ほのぼの系のヒューマンドラマの場合、画像の鮮明さは却って余計なところばかりが目について鑑賞の妨げになりそう。
(顔の皺や、洋服についたチリなどがよくわかってしまう)
こんな状況で、更に高画質の4Kが当たり前になる時代が来るかどうか。
2013年07月14日
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