朝日新聞の報道による。
気象庁は18日、高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」の速報を早ければ2年後をめどに導入する方針を固めた。
地震の揺れが届く前に出す現行の「緊急地震速報」のように、瞬時の備えに役立てる狙いがある。
長周期地震動は、地中では弱くなりにくいため遠隔地まで届き、ゆっくりと長く揺れるのが特徴。
東日本大震災でも発生し、東京の新宿センタービル(54階建て)では約13分にわたる揺れが観測された。
現在、気象庁は起きた揺れの大きさを4段階で評価し、発生10分後をめどに「長周期地震動階級」として気象庁のサイトで伝えている。
速報でも予測される大きさをこの4段階で伝える考え。
速報の技術的課題などを2年間かけて有識者会議で詰めるという。
長周期地震動は、高層ビルだけを大きく揺らし続けるという特有の地震動だ。
近年になって注目されるようになった都会特有の現象と言える。
減衰しにくい揺れであるため、震源域から遠方でも影響が及ぶ。
ビルの高さや剛性によって固有周期が違うので、同じ地震波でもビルごとに揺れ方が異なる。
これをどのように評価するのかが難しい。
2013年09月19日
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