ヤマト運輸のクール宅急便。
その仕分けが常温で行われていたことが発覚。
朝日新聞社にある動画が送られてきて発覚したらしい。
その動画には、ヤマト運輸の営業所内で、保冷用コンテナが開けっ放しになった状態で、作業員が仕分けをする様子が収められていた。
「冷蔵」と書かれたシールが貼られた荷物がコンテナ外に放置されたままになっている場面も収録されていたらしい。
クール便については、以前から疑問に思うところがあった。
温度管理をしながら、どのように配送仕分けをしているのだろう、と。
普通の荷物なら、ベルトコンベアーに乗せられて、自動仕分けで簡単に行き先別に選別される。
しかし、クール便はどうするのだろうと思っていた。
普通の仕分け場所とは別棟を建てて、クール便専門の仕分け場所全体を保冷するのか。
そんなことをしたら、作業員が寒すぎるし、保冷コストもかかりすぎる。
ヤマト運輸のことだから、何か特別なノウハウを使っているのだろうと勝手に想像していたが、実態は、こういうことだった。
この告発をした人は、一方である実験をしたという。
温度変化を測定記録できる装置を箱に入れ、クール便として発送した。
その記録によると、午前6時までは11度だったが、7時40分ごろから上昇、50分には20度を突破。
8時10分前後には27度を記録。
8時50分前後に再び11度台に戻った。
この実験は8月に行なわれており、短時間の放置でも温度が急上昇するのは、この時期の猛暑のせいだろう。
クール便は、食品を扱う場合が多く、食品安全の面でも問題は大きい。
ホテルレストランのメニュー偽装、コメの偽装、そして、今度は、クール便の偽装だ。
客の見えないところでは何をやっているか分からない、という不信感ばかりが募る。
2013年10月25日
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