ヤマダ電機に、独占禁止法違反の疑いで10日、公正取引委員会が立ち入り検査に踏み切った。
優越的地位を乱用し、メーカー側に店頭ヘルパーを要求していたらしい。
ヤマダ電機は、人件費の節約のため、接客や商品陳列の作業をメーカーのヘルパーにさせていたという。
大手小売がメーカー側に不当な要求をするというのは、今に始まったことではない。
20年ほど前に、メーカーと小売の力関係が逆転してから当たり前の現象だ。
家電量販店の店舗要員にメーカー社員を動員するというのも昔から行なわれていた。
半ば業界の慣例になっていたといってもいい。
特に、新店舗開店時は、納入業者の無料奉仕が当たり前。
メーカー側も、新入社員の現場研修と割り切って派遣していた。
これが、最近、大手量販店の寡占が顕著になったせいで、更に極端になってきたということだろう。
しかし、ヤマダ電機は実際に安い。
その安さが客にとって魅力的なうちは、このような現象がなくなることはないだろう。
店頭には正社員よりも、メーカーヘルパーが多くなってくると、当然、サービスレベルが劣化する。
客はこのような変化に敏感だ。
「店員は無愛想だが品物は安い」だけでどこまで客をつなぎとめておけるだろうか。
2007年05月11日
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ガマンの日々 現場への対応その1
Excerpt: 就労形態が多種多様で正社員率が低く、また就労年月の浅いスタッフの多い大型量販店
Weblog: しょくあん〜中小零細企業篇〜
Tracked: 2007-10-14 07:53