内閣府が高層ビルの長周期地震動の分析結果を公表した。
長周期地震動とは、通常の地震動ではなく、周期2〜10秒という非常にゆっくりした揺れのこと。
都市部に林立する高層ビルは、想定される地震で倒壊する恐れはないが、この長周期地震動によって大きく揺さぶられる恐れがあり、その具体的な予想データが公開された。
南海トラフで過去に起きた大地震の震源断層が全て動くマグニチュード9クラスの最大級の地震を想定。
地表で毎秒5センチ以上の揺れが3分以上続く地域は、地盤が軟弱な東京や千葉、名古屋、大阪周辺に集中。
神戸市と大阪市の沿岸部では6分40秒以上続く。
現存する建物で最大の揺れは同市住之江区の大阪府咲洲庁舎(高さ256メートル)で、最上階で毎秒約2メートル、全幅約6メートル。
高層ビルには固有の周波数があり、それに地震動が共鳴することで、小さな揺れが増幅される恐れがある。
地上では小さな揺れでも、最上階では大揺れということも起きる。
この揺れでビル自体が損傷することはないらしい。
だが、中にいるヒトやモノは大揺れに振り回されることになる。
普通、地震の時にはモノが上から落ちてくるが、高層ビルの大揺れの場合は、モノが横から飛んでくる。
机の下に潜っただけでは身の安全を確保できない。
キャスター付きのコピー機など、重量がある上に自由に動き回るので、たちまち人を傷つける凶器と化す。
家具や備品の固定化が必須だ。
高層ビル群を直撃した巨大地震は世界にも例がない。
目前に迫っていると言われる南海トラフ巨大地震が、初めてのケースとなる。
2015年12月18日
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