三菱自動車の不正がまたも発覚した。
燃費試験データの偽装があったという。
ドイツVWの燃費偽装が世界を驚かせたが、日本の自動車メーカーでもか、という脱力感は大きい。
同社が製造する軽自動車の型式認証取得において、国交省へ提出した燃費試験データについて、不正な操作が行われていた。
該当するのは、2013年6月から生産している軽自動車「eKワゴン」「eKスペース」と、日産自動車向けに供給している「デイズ」「デイズクルーズ」の4車種。
タイヤの抵抗や空気抵抗の数値を意図的に操作し、実際より燃費が良くなるように見せかけ、届け出をしていた。
軽自動車の開発で提携する日産が次期車の開発にあたり、該当車の燃費を参考に測定したところ、数値に開きがあったため三菱自に確認を求めたことで、不正が発覚した。
不正発覚は、内部告発によるものが一般的だが、今回は、社外の日産からの指摘で発覚したところが特徴だ。
三菱自動車は、日産に対して、軽自動車のOEM供給をしており、その軽自動車で不正が見つかったことになる。
深刻なのは、三菱自動車にとって、スキャンダルがこれが初めてではないことだ。
2000年にはリコール隠しが発覚し、強烈な社会的非難を浴びた。
その騒動が収まりかけたところで、トラックのタイヤが外れる死亡事故が起き、再び別のリコール隠しが発覚。
三菱自の信頼は地に落ちた。
一時は経営存続まで危ぶまれた。
関連会社の支援と、抜本的な社内体制の見直しの成果、そして、昨今の円安の効果で、ようやく経営が軌道に乗ってきたところだった。
そして今回の燃費偽装だ。
前回のリコール隠しは、真相解明が不十分であったために、別のリコール隠しの発覚でダメージを深くした。
今回も、燃費偽装が、別の車種でも見つかっており、不正の拡大の様子が見える。
燃費偽装は25年も前から常態化していたという情報もあり、そうすると、あのリコール隠し騒動より以前からの問題だったということになる。
リコール問題で組織体質を一新したのではなかったのか。
抜本的再出発をしたのではなかったのか。
三菱自動車という企業への不信感はぬぐいがたい。
今回は三菱グループの支援は仰げないだろう。
むしろ、三菱ブランドをこれ以上棄損させないために、早々に切り捨てるのではないか。
今後は、消費者への補償、売上の低迷は避けられない。
三菱自動車の企業存続は難しい。
2016年04月27日
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