2005年06月20日

焼きたてメロンパンブーム

 近所のスーパーの店頭スペースでメロンパンの移動店舗があった。
 おいしそうなので買った。140円を2個。

 最近、焼き立てメロンパンがブームだ。
 テレビや雑誌でも取り上げられるようになって、一気に人気が全国に広まった。
 メロンパンなど昔からある菓子パンで珍しくもないが、焼き立てというところが違う。
 確かに、焼きたてのメロンパンは、香りも風味も従来の袋に入ったパンとまったく違い、こんなにもおいしいものだったのかと驚かされる。

 では、このメロンパン移動販売店の採算性を検証してみよう。
 初期投資は、フランチャイズに支払う加盟金が50万円、車両やベーカリー設備を含めて、約300万円。
 1日の販売量は、人通りの多い場所を確保できた場合は、1000個に達する。
 1個140円だとすると、日商14万円。
 1ヶ月25日営業して、月商350万円。
 粗利率が50%とすると、利益175万円。
 なんと、2ヶ月で投資額が回収できてしまう。
 初期投資を少なく抑えることで、ビジネスリスクを最小限に抑えた優れたビジネスモデルだ。
(ここに上げた数字は、かなり大雑把。加盟するフランチャイズによって大きく変わる。また、出店場所の賃貸料によっても採算性は変わってくる。)

 ただ、ブームは一過性のものだ。
 地方のスーパーにもお目見えするようになったということは、既にピークなのかもしれない。
 過去、カレーパンやシュークリームがブームになったことがある。
 コロッケが話題になったこともある。
 いずれも、焼きたて揚げたてを売りにしたフランチャイズだった。
 息も長く存続しているところもあれば、消えてしまったところも。

 ブームはいずれ終わることを承知で、短期集中、利益を上げ、次々に新たなブームに乗り換えて行く、というのも賢いビジネスだ。
 このように、情勢を見ながら次々においしいところに乗り換えて行くことができるというのがフランチャイズ加盟の利点でもある。
 
 
 
posted by 平野喜久 at 09:45| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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