2017年06月16日

ロンドン高層マンション火災:原因は外壁材の可燃性

 ロンドンの高層マンションが火災に見舞われ、事後処理が進んでいる。
 これまでに17人の死亡が確認されているが、捜索が難航し、最終的な犠牲者は100人を超えるのではと予想されている。
 24階建て127戸の高層マンション。
 どれだけの住民が住んでいたのか、よくわからないらしい。
 現場の捜索をしようにも、建物の損傷が激しく、立ち入ることすらできないようだ。

 1970年代の建物で、スプリンクラーや防火壁など防火設備も不十分だったという。
 最近、外壁のリフォームを行なっており、その外壁が可燃性のものであったため、今回、一気にビル全体が炎に包まれることとなったというのが真相だ。
 
 住民が逃げ遅れた理由は、真夜中の出火だったこと、火の回りが早かったこと、そして、マニュアルが「室内に留まる」となっていたこと。
 この「室内に留まる」というマニュアルが奇妙だ。
 このマニュアルはビル内にも掲示されていたのだという。
 なぜ、このようなマニュアルになっていたのか。
 それは、ビル内の全住民が一斉に非難を始めると、1か所しかない階段に人々が殺到し、火元に近い本当に避難しなければいけない人が避難できなくなる恐れがある。
 それで、火災の直接の影響を受けていない人は、自室に閉じこもって助けを待った方が安全という判断となったらしい。
 これは、ロンドンの大型集合住宅では普通のマニュアルなのだという。
 
 確かに、このマニュアルにも一理ある。
 高層住宅の場合、住民の数が多いので、大勢が一斉に動き始めることで混乱が増幅される。
 その混乱が2次災害を引き起こしかねない。
 それを防止するには、混乱を起こさない工夫がいる。
 それが、このマニュアルだったのだ。
 だが、今回の火災は、あまりにも火の回りが早かった。
 出火が真夜中だったこともあり、気づいた時には既に逃げ遅れの状態にあった人も多かったに違いない。
 第1の原因は、外壁材が可燃性であったこと。
 イギリスは消防法が緩すぎる。
 本当にこれが先進国かと疑いたくなる。



 
ロンドン西部の公営住宅で14日未明、24階建て127戸の「グレンフェル・タワー」から出火し、大勢が死傷する大火災となった。管理側は住民に、自室や直近の廊下などで出火したのでなければ、火事の際は室内に留まるよう指示していた。これはなぜなのか。

グレンフェル・タワー内に掲示されていた火災時行動マニュアルは、自室で発生した、もしくは自室に影響を与えている火事でなければ、室内に留まるよう住民に勧告している。住民へのニュースレターでは、「別段の指示がない限り、長年の『その場にいて』方針が適用されます。これはつまり、自室や自室外の廊下で出火したのでない限り、自室内にいるべきだという意味です」と書いている。

これは大型集合住宅において比較的スタンダードな勧告だ。

ロンドン消防局は一般的な火災対策として、集合住宅で火災が発生した場合、炎や煙に直接影響を受けていない箇所の人たちは、自室に留まった方が「安全な場合が多い」と説明している。

元消防士で防火対策専門家のエルフィン・エドワーズさんは、「自室に留まる」方針は、火事に直接影響を受けない住民が不要に避難して通路をふさがないようにするためだと話す。
posted by 平野喜久 at 17:43| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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