北朝鮮ミサイルのリスクが日に日に高まってきている。
前回のミサイル発射は、異例の深夜に行われ、しかも、従来では考えられない山間部から発射されている。
「いつでも、どこからでも」というところを見せつけようとしている。
事前にミサイル発射の動きは察知されていたが、この時刻、この場所を予測した人はいなかった。
北海道の奥尻島沖150qの日本海に着弾したらしい。
NHKの屋外カメラが、火の玉になって落下していくミサイルを捉えていた。
これほど、日本の領土に近いところに落下したのも初めてだ。
上空3500qまで打ち上げられ、自然落下で着弾する。
僅かに軌道がずれただけで、落下地点は簡単に150qぐらいずれそうだ。
海上では、航行している船舶もあるはずだが、被害がなかったのが不思議なぐらいだ。
もはや、北ミサイルは、現実の脅威になっている。
いつ海上の船舶に命中するか分からない。
いつ日本領土に落下するか分からない。
大気圏再突入の時の衝撃で、ミサイルが粉砕されたら、細かい破片となって降り注ぐ。
被害範囲は、一気に広がる。
次は、日本列島を超えて、太平洋に落下させるミサイル実験を実施しそうだという。
いま、北ミサイルのリスクに最もさらされているのは、日本だ。
次のミサイル発射時には、いよいよJアラートが作動するかもしれない。
その時に向けて、日本政府はどのような対応を進めているのか不明だ。
何らかの準備を進めているはずだが、外交戦略上の機密情報となっている。
だが、実際には何もできないのではとの声が多い。
そして、実被害が起きても、日本政府のできることは、北朝鮮に対して強く抗議することが精いっぱい。
アメリカも手出しをできそうにない。
「1発だけなら誤射かもしれない」ということで、うやむやにするのか。
今回のミサイルは、発射から着弾まで約45分だった。
ミサイル発射と同時にJアラートが発信されたら、着弾までに40分ぐらいの猶予があることになる。
着弾場所ははっきり分からないものの、40分の時間があれば、最低限の安全行動を取る余裕は十分ある。
Jアラートが鳴ったらどうするのか。
これは、私たちが、常に意識しておかなくてはならないだろう。
2017年08月01日
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