日本の自衛隊の哨戒機が韓国の駆逐艦から火器管制レーダーを照射された事件。
韓国側の対応がぐずぐずで決着の糸口が見えない。
韓国国防省の対応は、不祥事を起こした企業のダメな対応ぶりをそのまま再現したかのような様相を呈しており、事態はますます悪化している。
問題が発覚した時は、「事実の把握」「原因の究明」「再発の防止」とステップを踏んでいかなくてはいけない。
だが、最初の事実の把握の段階で、行き詰まっている。
韓国国防省が、日本防衛省の主張をことごとくはねのけており、そこから先に進まない。
日本防衛省が最初に火器管制レーダーの照射を発表したとき、韓国側の言い分は「レーダーの照射はしていない」だった。
そこから、韓国の主張は、防衛省の反論を受けるたびに、二転三転し続けた。
「遭難船探索のレーダーは照射したが、管制レーダーは照射していない」
「荒天だったため、管制レーダーを含めあらゆるレーダーを総動員して探索した」
「たまたま、管制レーダーの照射範囲に自衛隊の哨戒機が入り込んだ」
「日本哨戒機が異常接近したため、警告のためレーダー照射した」
「日本哨戒機からの無線は、受信状態が悪く他船への呼びかけだと思った」
「日本哨戒機が韓国駆逐艦に威嚇行動をとったが、わが軍はレーダー照射は行なわなかった」
「日本哨戒機からの無線は、受信状態が悪い上に、英語の発音がひどく聞き取り不能だった」
いったいどこに韓国側の最終回答があるのか不明だ。
反論する側としても、次々に繰り出す言いがかりに、どこから反論すればいいのか戸惑う。
4日になって、韓国側の反論動画がネット上にアップされた。
それを見た多くの人は驚いただろう。
新しいデータの開示も確定的な証拠の提示もなく、これまでの自分らの主張を稚拙な動画にまとめているだけだったからだ。
全4分の動画のうち、韓国側が撮影したとされる現場の映像はわずかに11秒だけ。
あとは、自衛隊が撮影した現場映像と意味不明な民間の旅客機が空港に着陸するシーンが編集されている。
バックにはBGMが流れ、字幕が躍動的に表示される。
安っぽい演出は、バラエティ番組でよくあるUFO目撃談の再現映像を見るようだ。
本当にこれは韓国国防省が正式に発表したものだろうか、といぶかしく思っていると、最後に「韓国国防省」のロゴマークが表示され、背筋が寒くなるような驚きを覚える。
一体、これで韓国国防省はなにを証明しようとしているのか。
一説には、この動画は防衛省や軍事専門家に向けた情報発信ではなく、韓国一般国民への言い訳動画であるらしい。
日本に言われっぱなしで、何の反論もできない国防省は国民世論が許さない。
その国民世論に応えるために、今回の動画公開となったようだ。
だから、その内容に客観的なデータや決定的な証拠は不要。
力強く日本側の主張をはねのけている姿勢を見せられればOKというわけだ。
不思議なのは、韓国の一般国民は今回の騒動をどう見ているのか、ということだ。
これが、まったく逆の立場で同じことが起きていたらどうなっていたかを考えてみよう。
自衛隊の言い訳が二転三転し、あんな無様な動画を公開してぐずぐずの対応を続けていたら、日本国民は黙っていない。
自衛隊は国民の信頼を失い、その批判は政府にまで及び、安倍政権は吹っ飛ぶだろう。
韓国でそうならないのが不思議でならない。
もしかしたら、国民には正確な情報が届いていないのではないか。
日本の防衛省が説得を試みるのは、韓国国防省ではない。
韓国国民ではないのか。
韓国は国民情緒が何よりも優先する国だという。
だとしたら、日本が相手にすべきは韓国政府ではなく、韓国国民だろう。
大臣や官房長官が記者会見で日本語のコメントを発表しただけでは、韓国国民には伝わらない。
韓国のマスコミによって情報がゆがめられ、大事なニュアンスはすべてそぎ落とされてしまうからだ。
防衛省の反論も、韓国語で韓国国民に直接届けられるような工夫がいる。
2019年01月05日
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