総理の全国一斉休校の要請について、マスコミでは批判的な論調が多く取り上げられている。
「唐突すぎる」「科学的根拠がない」「具体的対応は現場に丸投げ」
だが、新型感染症対策とは、そもそもこういうものなのであり、そのことをあげつらって批判しても意味がない。
そもそも、今回の措置が正しいのか間違っているのかを評価しようとすること自体が間違っている。
正否は、すべてが終わってからでないと評価できないからだ。
それよりも問題なのは、国民の間で危機意識がバラバラなことだ。
ある人は深刻な事態だと捉えているし、ある人は大した事態ではないと捉えている。
この両者が話し合って対策を決めようとしても、結論が出ない。
前提となる認識が違うので、そこから話がかみ合わないのだ。
延々と議論を繰り返すばかりで、時間を浪費することになる。
今回の休校要請は、現在が重大局面にあることを全国民に認識させるのに十分なインパクトがあった。
国民のベクトルが同じ方向を向くようになった。
これだけでも、総理の決断には意味があったと言える。
知事や市長の中には、今回の措置に対して、批判的なコメントを発している人がいる。
思いにもよらないことを突き付けられて驚いている様子が見える。
自らの危機意識の欠如を披露しているようなものだ。
危機のリーダーには、批評論評している暇はない。
ただちに行動を起こすべき時だ。
2020年03月01日
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