2021年08月22日

今回の感染爆発がオリンピック開催とは関係ない理由 その1

 日本では過去最高の陽性者数を記録し続けており、収束の見通しが立っていない。
 この原因を論評するときに東京オリンピックの影響を指摘する人がいる。
 
「あれほどオリンピックは危ないと言ったのに、強行したために感染爆発になってしまった」
「総理は自らのメンツのために国民の命を犠牲にした」
「感染拡大がすべてオリンピックのせいとは言えないにしても、オリンピック開催が何らかの影響を及ぼしたのは間違いない」

 感染拡大はオリンピックのせいだと決めつけ、その責任を政府に求める。
 特徴的なのは、これらの主張をしている人が具体的なデータに基づいて議論しようとしていないことだ。 
 感染拡大とオリンピック開催が重なったことから、そこに因果関係を類推し、勝手に結論付けているだけだ。
 だから、今回の感染爆発の原因がオリンピックではない証拠を示せと言われれば、まずは「感染爆発がオリンピックが原因であることの根拠を示せている人がいない」ということで十分だろう。
 
 一般に「〜でないことを証明する」ことは難しい。
 考えられるあらゆるケースをすべて検証し尽くさないと証明できないからだ。
 逆に「〜であることを証明する」ことは容易だ。
 たった1例でも該当するケースを示せれば終わりだからだ。
 国会で野党議員が五輪担当大臣に対して「オリンピックが感染爆発に関係ない理由を示せ」と質問していたが、もともと証明しようのないことを証明させようとしている。
 野党議員がこんな質問をしているということは、オリンピックが感染拡大につながった明確な証拠が見つかっていないことを意味する。
 明確な根拠が見つかっていれば、それを元に責任追及をしているはずだからだ。
 このことだけでも、オリンピックが感染拡大の原因ではないと判断できる。
 
 しかし、今回の感染拡大が、オリンピックとまったく無縁というのも証明できないので、そこには何らかの影響があったのではと考えたくなる。
 では、実際のデータで、オリンピックが感染拡大に及ぼした影響の片鱗でもどこかに見つけることができないだろうか。
 それを次回以降で検証してみよう。

posted by 平野喜久 at 16:40| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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