2021年08月22日

今回の感染爆発がオリンピック開催と関係がない理由 その3

 オリンピックが今回の感染爆発に何らかの影響を及ぼしたのではないか、との主張の論拠はどこにあるのか。
 それは、オリンピックを開催することで、世の中にお祭り気分が広がり、人びとの警戒心が緩み、行動自粛をすることなく勝手に出歩く人が増え、そのことが感染拡大につながった、という筋立てになっている。
 では、オリンピック開催中に街の人出はどれぐらい増えていたのだろうか。

 次のグラフは、渋谷のスクランブル交差点の人出の推移を表したもの。

kansenkakudai2.png

 グラフの中に赤い水平ラインがあるが、これはコロナ前の土日祝日の人出平均値だ。
 (青い水平ラインは平日の平均値。)
 これを見てまず気づくのは、渋谷では既にコロナ前の半分以下に人出は減っているということだ。
 緊急事態宣言に人々が慣れっこになって、だれも自粛しなくなったと言われるが、実態はかなり自主的な行動制限が起きており、その状態が維持継続している。
 お願いレベルの行動自粛を呼び掛けているだけの日本で、これほど人出の減少が起きているのは、欧米の先進各国から見れば、驚異的だろう。

 さて、肝心のオリンピックによって人出がどのように変化したかを確認しよう。
 枠で囲った部分がオリンピックの開催期間だ。
 開催期間中、人出は劇的に増えたか。
 増えていない。
 オリンピックの影響はまったくないといった方がいい。
 むしろ増えるどころか、緊急事態宣言が出てから微減傾向にあるように見える。

 念のために、別の場所も見てみよう。
 これは横浜駅の人出のグラフだ。

kansenkakudai3.png

 この横浜駅でも、オリンピック開催中だからといって人出が劇的に増加している様子はない。
 むしろ減少傾向にあることがはっきり見て取れる。

 以上から分かることは、オリンピックの開催期間中に街の人出は増えておらず、むしろ減少傾向にあった、ということだ。
 オリンピックで世の中がお祭り気分になり、そのことで人々の警戒心が緩み、不用意な外出を招いて感染拡大につながったという仮説は否定される。

 以上で証明は十分だと思うが、念のために別の側面からもデータを確認してみよう。
 それは次回に。


 so
posted by 平野喜久 at 17:24| 愛知 ☁| Comment(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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