産経新聞の報道による。
小林製薬の紅麹サプリをめぐる健康被害の問題。
厚労省が、プベルル酸が腎臓に悪影響を及ぼすことを確認したと発表。
先の立ち入り検査で、大阪工場の種菌培養室や和歌山工場の乾燥室、培養タンクなどからアオカビを採取。
小林製薬からも任意でサンプルの提供を受け、国立医薬品食品衛生研究所で調査。
ラットへの投与実験を行ったところ、腎臓の尿細管が壊死するなどの所見が見られたという。
これは国が動物実験をした結果を厚労省が発表したものだ。
ここに小林製薬の存在感はない。
プベルル酸の存在を逸早く公表したのも厚労省だった。
小林製薬は当初、プベルル酸の存在を秘匿しており、「未知の物質」としか明かしていなかった。
ところが、小林製薬の記者会見の最中に、厚労省がプベルル酸の存在を公表し、小林製薬側がそれを追認せざるを得なくなった。
小林製薬に実態解明を任せていたら、いつになるか分からないとのもどかしさが感じられる。
今回も同じだろう。
もしかしたら、小林製薬の技術レベルを超えた問題になっており、一企業の案件に矮小化せず、情報を広く公開し、世界の知見を総動員して早期解明につなげるべきなのかもしれない。
2024年05月29日
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