この表題を見て、「あぁ、またか」という印象だ。
危惧しながら中身を見ると、やっぱりあった!
あの有名なメラビアンの法則。
見た目・身だしなみ・しぐさ・表情などが55%
声の質(高低)・大きさ・テンポなどが38%
話す言葉の内容が7%
ネット上からコピーして貼り付けたような文章で解説されていた。
結局、言葉で伝わるのは、わずか7%で、中身のよさなど相手に伝わらないと言いたいのだ。
この法則に従えば、「人は見た目が5割」といわなければならないはずだが、著者は、言葉が7%というインパクトだけが欲しかったのだろう。
言葉で伝わる割合がいかに僅かであるかを見せて、相手を驚かしてやろうという場合に引用されるのが、メラビアンの法則だ。
底の浅いセミナー講師が得意とする「こけおどしネタ」。
いまだに、こんなのを使いまわしている者がいるとは驚きである。
メラビアン氏自身は、ちまたで言われているような法則を提唱していないし、研究もしていない。
私は、メラビアンの法則が誤解の産物であることを、02年にウェブ版の「天使と悪魔のビジネス用語辞典」の中で公開し、04には著書の中でも指摘した。
今では、「メラビアンの法則」で検索すると、私のサイトがトップに挙がる。
ささやかながら、私のサイトが、誤解の解消に役立っているようだ。
メラビアンの法則のデタラメさを知る人も増えてきた。
ネット上でも、この法則を得々と紹介しているセミナー講師が、けちょんけちょんにコケにされている様子が散見される。
「人は見た目が9割」の本も、既に、軽蔑の槍玉に挙げているブログがあった。
http://blog.goo.ne.jp/take_14/e/3f2d8104e7ab484b146bcdc0b3d96a03
「メラビアンの法則」を持ち出したら、その時点で、アウトだ。
その先、どんなにいいことを言っても、信頼されない。
なぜなら、その人物は、よそで聞きかじったことを繰返しているだけで、自分で調べたり、考えたり、検証したりしていないことが明らかだからだ。
この人物自身、中身が空っぽなのである。
中身が空っぽだから、外見の重要性を強調したがるのではないかと勘ぐりたくなる。
本当に、たちが悪いのは、著者よりも、出版社だ。
書名を決めたのは出版社だろう。
まさに、内容よりも、パッと見のインパクトだけを狙ったような書名だ。
著者自身は、本書の中で、見た目が9割ということを特に強調していない。
わずかに、メラビアンの法則の部分でそれらしいことを匂わせているだけで、ここでも見た目が9割と結論付けているわけではない。
新聞広告では、わざわざ円グラフまで表示してアピールしていた。
7%が言語情報、その他が全部、見た目であるかのような印象を与えるグラフだ。
出版社の、まやかしを承知でハッタリをかますような広告に不快感を覚える。
書名のインパクトで、売れているようだ。
皮肉にも、「本は、見た目が9割」を実証している。
コミュニケーションにおいて、言葉だけではなく、視覚情報や聴覚情報が大事なのは当然だろう。
だが、視覚情報や聴覚情報の重要性を強調したいあまりに、この法則を持ち出し、言葉の重要性がほとんどないような主張は、まやかしである。









授業受けてても、たとえ上手なしゃべり方をしてても内容が面白くなければ眠たくなりますし、他のことをやってしまったり。逆に多少聞き取りにくくても興味があれば真剣に聞くことが出来ます。
日常でもおかしいと思えるヒントは溢れているはずなのに気づかないのでしょうか。
トラックバックされている記事をあわせて読むとメラビアンの法則のページにこっそり「メラーニアン」や「メラニアン」といった単語をこっそりロボット検索ワードに入れてたら面白そうと思いました(笑)
容姿最悪の人が同じことを言ったとしたら、まるで説得力ないんですが‥。というわけで、見た目9割とは言いませんが、容姿は大切だと思います。